- 新品
- 書籍
- 文庫
- 1225-16-03
怒りの葡萄(下) 新潮文庫
880円
獲得ポイント8P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2015/09/01 |
| JAN | 9784102101100 |
- 書籍
- 文庫
怒りの葡萄(下)
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
値下げ前価格について
本価格は現中古販売価格の「値下げ前価格」となります。
直近約1か月間、値下げ前価格での販売実績があるものだけ表示しております。
怒りの葡萄(下)
¥880
在庫なし
商品レビュー
4.2
37件のお客様レビュー
家族の絆と社会の厳しさを描いた物語が展開され、読者は登場人物たちの苦悩や成長を通じて、現代社会にも通じるテーマを考えさせられます。物語は、希望を抱いて「約束の地」を目指す一家の旅を描きながら、飢えや労働の過酷さ、そしてそれに翻弄される人々の姿を浮き彫りにします。特に、家族それぞれの個性や葛藤が描かれ、時には腹立たしさを感じることもありますが、それが人間の愚かしさや愛の力を際立たせています。読者は、作品を通して過去の苦難を疑似体験しつつ、現代の社会問題に対する意識も高めることができるでしょう。登場人物たちの複雑な関係性や、家族を支える「お母」の存在が、物語に温かさと深みを与えています。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
上巻に比べて、下巻では社会主義や労働者の権利など、社会的な動きがわかりやすく描かれている。 ロザシャーン(シャロンの薔薇)は不安定な妊婦、アルは夢みがちな女好き、子ども2人は…まぁ子どもだから感情や行動をコントロールできない。教育も受けてないしね。すっかりいるだけのひとになったジョンおじ、昔を思い出してばかりのお父。 苦境に立たされたジョード一家において、ワークしているのはお母とトムだけ。そのトムは、再開したケイシーを殺した警官を、殺してしまう。 お母はそれでもなんとか家族で一塊になるのだと働きかけるのに、どうにもならないのが悲しい。 アルはぽっとでの女と結婚するだとか僕のことを気にかけずに出ていくだの… どうしようもないおばかさんだなと思いながら読んだ。 子どもがうっかり隠れているトムのことを話してしまい、トムと家族は離れ離れに。ロザシャーンは死産。やっと見つけた安住の地は水没。 どうしようもならない状況で、ロザシャーンは餓死しそうな男に、本当なら赤子のためだった母乳をあげる。 ジョード一家だけを見たら、全く救いがない物語。離脱したノア、コニーの方がまだましかも。 お母がこだわっていた、自分の家族を守るという思いが、後半になるにつれて範囲が広がる。相互扶助と言えば良いのかな、美しい精神だなと思いつつも、種の保存の「種」が家族から同じく苦しむ貧民、市民に広がったのは…なんというか…隣人愛かのかな。私はなんだか、そうせざるを得ないというか、逃避のように思えた。 怒りの葡萄というタイトルからも、またロザシャーンやケイシーのイニシャルや もっとわかりやすく登場人物の発言からも、キリスト教の教えに対して反した行動をしてるんじゃないの?という問いかけがこの本の主題なのかなと理解できる。とはいえ、私はキリスト教徒ではないし、詳しくもない。ということもあってか、なんだかなぁと思う描写や場面もあった。 一方で、苦境に立たされようが弱い立場になろうが、どうしようもなかろうが、考えることを止めずに芯を持ち続けることが (結果はどうあろうと)人生を前に進めるにあたって大事…なんだというか、大事にしたいことだなと改めて思った。 家族がバラバラになって、娘は死産して、先が見えなくても、要は光が見えなくてもできることをやるのが強さなのかな。
Posted by 
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
上巻で、懲役を終えたトムがおじさんの家に帰ったとき、わらわらと一族郎党が顔を出す。そのシーンがすごく好き。爺さんがくだらない悪態をつき、婆さんが「汚いジジイだろ?」とニヤつきながら言い、「ほ〜むべきかな〜」と歌い上げたときに、もう心を掴まれてしまったんだよね。 オンボロのトラック。そこに12人。なけなしの資金に胡散臭い求人のチラシ。初めから成功しない旅だとわかる。けれど銀行に頭を垂れて自分の田畑をトラクターで壊せと、ジョード一家にはとても言えない。 そして彼らは、先祖から受継いだ土地を追い出され、行く先々で金を毟り取られる。たどり着いたカルフォルニアでは邪険にされ、豪農から紙くずのように酷使され、挙げ句、生まれた子は死産で…… それでもお母は腹を空かせた他人の子にシチューを分け与えるし、シャロンの薔薇は最後に献身する。一見損ばかりに見えるけれど、桃農場のレジ係みたいに、そのふるまいに影響を受ける人が少なからずいる。 (どうでもいいが、桃農場の給料がクーポン制で、しかも広い農場内に一つ売店がなくてその売店の売り物がクソ高いみたいなシステムは「カイジ」の地下作業場にそっくり! たしかに福本先生、「怒りの葡萄」好きそう…) 「怒りの葡萄」というタイトルは神(大きなシステム)によって翻弄される人間を表しているらしい。ただ個人的には、虐げられた人々に結実する不屈の魂を表しているように思えた。ジョード一家は資本主義の大きな力と戦って打ちのめされる。だけど彼らは尊厳を失うどころかその気高さがどんどん輝いていく。 そしてこれはすごくキリスト教的なアサーションだと感じた。生まれながらに宿る人間の尊厳と、苦難の中でそれを守ることの素晴らしさが、実感として分かる構造。キリスト教圏ではこの感覚が根底に流れてるんだなぁ……それは民主主義との相性が良いわけで、なるほど羨ましい……
Posted by 
おいおいあんだけ期待した「きんたま」が出てこないじゃないか!というのは不当な非難だろう。 後半は思想小説の趣で、労働者同士の連帯の試みとその挫折が描かれる。二つの家庭が協力したり平和なコミューンを形成したりは可能なのに、階級的な連帯意識を形成できないもどかしさ。助けてマルクス! ...
おいおいあんだけ期待した「きんたま」が出てこないじゃないか!というのは不当な非難だろう。 後半は思想小説の趣で、労働者同士の連帯の試みとその挫折が描かれる。二つの家庭が協力したり平和なコミューンを形成したりは可能なのに、階級的な連帯意識を形成できないもどかしさ。助けてマルクス! 他方で地主たちは農協という形で連帯できており、仲間同士で小作農の給与についてカルテルを結んで、抑制し合っている。ではなぜ労働者にはそれができないのか?という問いを突きつけていると見るべきだろう。現代日本でも似た構図だよね。 ラストが圧巻だったなー子供たちには見せられないグロテスクな絵図だけど慈愛に満ちていて、少し怖い。
Posted by 
