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地球温暖化交渉の真実 国益をかけた経済戦争
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2015/09/01 |
JAN | 9784120047695 |
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地球温暖化交渉の真実
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地球温暖化交渉の真実
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地球温暖化を防ごうという全地球的な集まりであるはずの気候変動防止条約締約国会合、一般的はCOPの名称で知られるこの集まりの虚々実々の姿をレポートしたもの。文中に敗北とか勝利という表現が出てくるが、まさに温暖化交渉は、国や地域の利益をかけた勝負そのものといえる。EU、米国、中国、イ...
地球温暖化を防ごうという全地球的な集まりであるはずの気候変動防止条約締約国会合、一般的はCOPの名称で知られるこの集まりの虚々実々の姿をレポートしたもの。文中に敗北とか勝利という表現が出てくるが、まさに温暖化交渉は、国や地域の利益をかけた勝負そのものといえる。EU、米国、中国、インド、そして発展途上国やCOP 開催国の思惑などが複雑に絡み合った泥仕合のような現場の様子や妥協、先送り、リベンジなどの経緯、さらにCOP21の焦点、今後の日本の進むべき方向性などがまとめられている。
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仕事関連の本。 ある程度知識があるから読めなくもないのだが、そうでないとちょっと読むのに骨が折れるのではないか。 以下抜粋。 なるほど。そのとおり。と思う。 「各国のプレッジした数字について環境NG0やシンクタンクが評価をすることはあるだろうが、それで交渉の行方が左右されるこ...
仕事関連の本。 ある程度知識があるから読めなくもないのだが、そうでないとちょっと読むのに骨が折れるのではないか。 以下抜粋。 なるほど。そのとおり。と思う。 「各国のプレッジした数字について環境NG0やシンクタンクが評価をすることはあるだろうが、それで交渉の行方が左右されることは有り得ない。『日本が高い目標を出せば、交渉で主導権を握り、国際交渉の前進に貢献できる』というような自意識過剰の幻想からいい加減に脱却すべきだ。」 「最後に、温暖化交渉に臨むにあたっては地球益と国益の両方を見なければならないということを強調したい。『狭い国益論ではなく、地球益を見据えて、率先して野心的な削減目標を打ち出すべきだ』という、一見、美しい議論がある。しかし。繰り返し述べてきたように、温暖化交渉は温暖化という巨大な外部不経済を解決するためのコストをどう各国間で分担するかというゲームであり、環境交渉であると同時に厳しい経済交渉でもある。温暖化問題は地球規模の問題だが、その対策は各国レベルで行わなければならず、民主国家においては様々な政策課題、しかも往々にして相反する政策加地を、国民の理解を得ながら進めなければならないのである。温暖化防止を至高の価値とし、自国の国益を犠牲にして野心的な削減目標を出しても、他国との間でバランスを失する高コストを負担することになれば、マイナスの影響が大きすぎ、国民の支持が得られない。こうした政策は、結局、持続可能ではない。冒頭に紹介した議論は、そうした政治的・経済的現実への視点が欠けており、スローガンとしては良くても、責任ある政策理念にはならない。温暖化の議論は、長らくスローガンばかりが幅をきかせてきた。それが理想と現実のギャップ感を広げ、合意を難しくしてきた感すらある。各国が納得感を持って温暖化対策を行い、全体としての地球益を増進するような現実的なアプローチが今こそ求められているのだ。」
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