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「絶筆」で人間を読む 画家は最後に何を描いたか NHK出版新書469
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2015/09/01 |
JAN | 9784140884690 |
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「絶筆」で人間を読む
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商品レビュー
3.7
15件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
当然なのかもしれないが、死の間際まで絶好調だった人は少ない。画家はその作品で隆盛が語られるものだが、やはり死の間際にはなかなか傑作を残せる人は少ない、と感じた。寂しくはあるけれど、人間とはそういうもので、後生があーだこーだいうのは間違っているのかもしれない。 最後のページにある年表が良かった。誰と誰が同時代に生きていたのかが、一目で分かる。ヴァンダイクとベラスケスの対比がとても面白かった。またゴヤの執着、生きることに対してなのか、人間に対してなのか、分からないけれど、とりあえず、執着には凄味を感じる。
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どの画家も 全盛期には 美術史にのこる名作を描いてますから 晩年になっても すごい・・・ とは限らない 凄い絵を描き続けた人 つまらなくなった人 画風を変えたひと 人生最後に残した作品 見ごたえありました
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成功した画家達は最後に何を描いたのか。 画家達が人生の終わりにさしかかり、どのような心境の変化に至ったか。 絶頂期の作品と比較しながら、その画家の歴史を辿ってそれを紐解く一冊。 取り上げられている画家達は下記。 ルネサンスからはボッティチェリ、ラファエロ、ティツィアーノ、 北...
成功した画家達は最後に何を描いたのか。 画家達が人生の終わりにさしかかり、どのような心境の変化に至ったか。 絶頂期の作品と比較しながら、その画家の歴史を辿ってそれを紐解く一冊。 取り上げられている画家達は下記。 ルネサンスからはボッティチェリ、ラファエロ、ティツィアーノ、 北方ルネサンスからはブリューゲル、マニエリスムからはエルグレコ、 バロックからはルーベンス、ベラスケス、フェルメール、ヴァンタイク、 ロココからはホガース、ヴィジェ・ルブラン、新古典主義からはダヴィット、 ロマン主義からはゴヤ、ホガース、写実主義からはミレー、そして後期印象派からはゴッホ。 画家それぞれ、貧困や、自らの性格が災いして苦労したり、ゴッホやフェルメールのように夭折してしまったり。ゴヤのように、人格に問題があってもしぶとく生き抜いて最後に新境地に挑戦したり。 また逆にルーベンスのように(中野さんは、ルーベンスのことを他の本でも「天からえこひいきされた人物」と述べている)仕事の才能にも家族にも恵まれ、幸せな人生を最後まで全うするものもいたり。 そしてその人生を経て、終盤でどんな絵を描いたのか。 その道筋が一人一人描かれていて、こういう視点も面白いな、と思った。 今回気になった画家はこちらの人格の良さそうな3人。 まずは、当時では珍しい女性画家のヴィジェ・ルブラン。 女性が芸術の分野で活躍するのには苦労したようだが、自らの美貌を武器に自画像を沢山描いて、その画力をプロモーションした。 晩年も家族に支えられ幸せに過ごしたという。 次に、ルネサンスの三大巨匠として知られるラファエロ。 先輩達の技術を吸収しようとする素直さと、優雅な物腰で、最後まで愛される画家だったという。 ラファエロ。ファンになりそうです。 そして、イギリスのホガース。 知らない画家でした。音楽と絵画が長らく不毛地帯だったイギリスにようやく現れた画家。 人物の個性を描き分ける観察力が武器。愛する妻と愛犬と、幸せに暮らした。 中野さんは本当に色んな切り口から西洋美術を語ってくれる人。 しかも、個人の感情を極力抑えて客観的に述べているところも、読みやすいポイント。
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