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乳幼児期から育む自尊感情 生きる力、乗りこえる力
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乳幼児期から育む自尊感情 生きる力、乗りこえる力

近藤卓(著者)

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乳幼児期から育む自尊感情 生きる力、乗りこえる力

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 エイデル研究所
発売年月日 2015/09/01
JAN 9784871685672

乳幼児期から育む自尊感情

¥1,980

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2026/02/09

子どもの自己肯定感についての市民講座を受講した際に,講師の先生が参考図書として挙げていらっしゃったものを,わざわざ隣の区の図書館まで訪ねて,借りてきて読んだという(笑) 世間では,自己肯定感や,自尊心や,自尊感情や,自己効力感などといった用語が混同されて使われており,その上誤用...

子どもの自己肯定感についての市民講座を受講した際に,講師の先生が参考図書として挙げていらっしゃったものを,わざわざ隣の区の図書館まで訪ねて,借りてきて読んだという(笑) 世間では,自己肯定感や,自尊心や,自尊感情や,自己効力感などといった用語が混同されて使われており,その上誤用も目立つようだが,本書の中ではそれらの違いについても示された上で,その中でも「自尊感情」というものに論点を絞って記述されている。 その「自尊感情」も,社会的自尊感情と基本的自尊感情という2種類に分けることができて,一般的に誤用として用いられている「自己肯定感」とか,あるいは「自己効力感」や「自信」として認識されているものは,ウィリアム・ジェームズが規定している概念に近い,社会的自尊感情と類似するものであること。 さらに,そのような社会的自尊感情は,求められているもの(要求)に対して,どれだけ成功を収めることができたのかによって,大きく膨らんでいくということが記されている。 逆に言うと,社会的自尊感情は,失敗や挫折によってすぐに萎んで凹んでしまうことに繋がりやすいものとも言えて,だからこそ本書においては,基本的自尊感情の方をこそ,しっかりと育んでいくことの重要性についてが,主だって説かれている。 その基本的自尊感情というものは,どのようにして育めば良いのかというと,他者(主に親などの養育者)との共有体験によって育まれていくというのが,本書の骨子である。 共有体験は,実際にものごとを共に体験する(身体的な共有体験)と,それと共に起こる感情の共有の2つがあり,密接に連関しているそれら2つを他者と共有することによって,自分は生きていてもよい,ここにいてもよいのだという基本的自尊感情が育まれていくという。 言わんとしていることは何となく理解できるし,実感としても同意ではあるのだが,正直な感想を述べると,ちょっとぼんやりとしすぎていて,はたして本当にそうなのか?と感じてしまうところもある。 また,本文中においても,時たま記されていることに対して,研究結果や統計的なデータなどのエビデンスよりも,筆者の偏った強い思想(偏見・思い込みでは?というような内容)のみによって記述しているなーと感じざるを得ない箇所が,いくらか見受けられた。 ex.)無条件の愛に釣り合うのは無条件の禁止しかないの部分や,感情的に怒ることを正当化するかのような,論理性よりも感情を重んじすぎる極端な考え方など。 参考文献に記載されている書籍やインタビューも,過去に筆者が書いた自著のみからであり,本文中でウィリアム・ジェームズの自尊感情や,エリクソンの心理社会的発達段階の理論についてという,ごくごく基本的な心理学における理論の提示はされるものの,データやエビデンスの面においては,もう少し客観的な公正さと充実を求めたかったなというのが,正直なところかなとは思う。 とは言いつつも,「いのちの体験」(祖父母など身近な人の死を体験した時に,親などの他者とその体験と感情を共有すること)を通してこそ,基本的自尊感情が育っていくというのは,この1年の中で我が身に実体験として起きた祖母の死と,それに伴う,うつ状態からの回復の件を考えると,肌感としては非常に分かりやすかったりもする。 また,子どもたちへ「いのちの大切さ」を説く授業をするというトピックにおいての,「死」という仄暗い影を扱って示す手法は変化球であって,むしろもっと直球に,生きることは素晴らしいという,明るいものは明るいし,楽しいものは楽しいと素直に示すことも大事なのではないかという筆者の訴えには,個人的には大いに頷くところがあったし,諸手を挙げて賛成を示したいなと感じた。 めちゃくちゃ個人的な意見にはなってしまうけど,近年流行した創作作品の多くが,ダークファンタジーだったり,露悪的な人物や社会の描写が目立って話題となる作品ばかりであるという状況は,自分としては健全ではないと感じるのだ。 本書の中では筆者が,文学や古典的な神話などの物語が根源的に提示しているものは,苦難はありつつもそれを乗り越えていく人の力強さ,ヒューマニズムにあるのではないかと論じているが,人々の幸福感が上昇していくと共に,もっと高らかに人間や人生を愛し,肯定する作品が,世で広く受け容れられるような時代になっていけば良いなと思う。

Posted by ブクログ

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