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本にだって雄と雌があります 新潮文庫
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本にだって雄と雌があります 新潮文庫

小田雅久仁(著者)

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本にだって雄と雌があります 新潮文庫

880

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2015/08/01
JAN 9784101200217

本にだって雄と雌があります

¥880

商品レビュー

4.1

47件のお客様レビュー

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2024/05/14

何と言うか、とても不思議な手触りが残っている。完全にタイトルに惹かれて入手してそのまま積読していた一冊。少し前に読んでいたものの中で触れられていたため、そう言えば持ってたな、と満を持してページをくってみたのだった。 開いて早々に現れる家系図に面食らい、そして祖父を中心に一族につい...

何と言うか、とても不思議な手触りが残っている。完全にタイトルに惹かれて入手してそのまま積読していた一冊。少し前に読んでいたものの中で触れられていたため、そう言えば持ってたな、と満を持してページをくってみたのだった。 開いて早々に現れる家系図に面食らい、そして祖父を中心に一族について語る密度の高すぎる言葉の洪水に圧倒される。場面も時代も、描写される人物すらいったりきたりするので、序盤は整理のために何度も家系図のページに戻ってしまった。けれども進むうちに深井家の構造が染み付いてき、更には與次郎のキャラクターにも惹き込まれ、あれよあれよと世界に入りこまされてしまった。 あちこちにふらふらする描写が多いものの、ボルネオと飛行機事故の辺りはじっくりと読ませる筆致が続く。これまでの弁舌が前菜のように効いていて、この2地点は読後の印象も強い。 幻書に飛ぶ本に白象にキノコに図書館。物凄くファンタジーをしているのに妙に信じ込まされてしまう説得力は何なんだろう。そういう仕組みが本当にあっても良いのにな、と読後感として抱かされている。

Posted by ブクログ

2024/02/23

本書を初めて読んだのは5年以上前。 図書館でふと目に留まった背表紙のタイトル。 面白そうだなと思い、同じ作家ばかり読む自分としては珍しく全く知らない作家の作品を手に取った。 開いてみたらその文字量に絶句、読点まで8行なんてところもある。 面白い、、けど読みにくい、、 当時は読みに...

本書を初めて読んだのは5年以上前。 図書館でふと目に留まった背表紙のタイトル。 面白そうだなと思い、同じ作家ばかり読む自分としては珍しく全く知らない作家の作品を手に取った。 開いてみたらその文字量に絶句、読点まで8行なんてところもある。 面白い、、けど読みにくい、、 当時は読みにくさが勝り、著者にはとても失礼な斜め読みをして読破。それでも圧巻の読み応えでした。 孫に宛てた手記という体の本で、完全にファンタジーなフィクションなんだけど現実の歴史がブレンドされていて重みもあり、もう言葉にできない!すごい本だ!というのが当時の感想。 いつか手元に置きたいと思い数年が経った。 何かの拍子に思い出し、文庫本を購入したけど 積読本になり、また2年くらい経った。 そして入院という時間をきっかけに再読。 やっぱりすごい! 今回は一言一句余すことなく読みました。 なんて面白いんだ!過去の自分に喝! 森見登美彦作品が好きなら絶対ハマると思う。そんな感じの文体です。 ネタバレすると勿体無い作品なので細かい感想は差し控えますが、(というか言葉が足りない)本当に本当に面白い。鳥肌が立つ系の面白さもあり、笑える面白さもあり。 確か単行本には蔵書印が押してあったような。。 今の部屋には本棚がないけど、単行本を並べたくなる本であります。

Posted by ブクログ

2024/01/29

タイトルの引きの強さよ。 加えて帯の「こんなにしあわせな気分になれる小説も珍しい。」というコメントに惹かれました。 語り部の口調が軽妙で、ふざけていて、リズムだけで話してない?と思うほど語感がやけに良く、思わず脳内でツッコんだり。 しかも、このふざけた文体で終始笑える感じかと思い...

タイトルの引きの強さよ。 加えて帯の「こんなにしあわせな気分になれる小説も珍しい。」というコメントに惹かれました。 語り部の口調が軽妙で、ふざけていて、リズムだけで話してない?と思うほど語感がやけに良く、思わず脳内でツッコんだり。 しかも、このふざけた文体で終始笑える感じかと思いきやグッとくる場面もある。 独特な文体さえはまれば面白いと思う。

Posted by ブクログ

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