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世界の辺境とハードボイルド室町時代
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世界の辺境とハードボイルド室町時代

高野秀行(著者), 清水克行(著者)

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世界の辺境とハードボイルド室町時代

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2015/08/01
JAN 9784797673036

世界の辺境とハードボイルド室町時代

¥1,760

商品レビュー

4.2

64件のお客様レビュー

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2024/11/12

マニアックな知識をたくわえた、教養あるオジサンが二人で居酒屋で歓談している。どこまでも広がる話。ひたすら興味深い。 たまたま一人飲みをしていた隣の席にこのオジサンたちが居たなら、顔面と同じくらい耳を大きくして聴いていたくなる。 たびたび紹介される他者の作品も気になるものばかり。知...

マニアックな知識をたくわえた、教養あるオジサンが二人で居酒屋で歓談している。どこまでも広がる話。ひたすら興味深い。 たまたま一人飲みをしていた隣の席にこのオジサンたちが居たなら、顔面と同じくらい耳を大きくして聴いていたくなる。 たびたび紹介される他者の作品も気になるものばかり。知らないことをたくさん吸収できる悦び。

Posted by ブクログ

2023/07/02

辺境作家の歴史家の対談。 現代の辺境と室町時代の庶民生活の共通点から、ノンフィクションの書き方まで幅広いジャンルの話をしているが、二人の知識の豊富さで次々に新たな視点が提示されていて面白い。 「ここ」ではない場所について考えている人たちの知識は興味深くて、自分の知らなかった世界...

辺境作家の歴史家の対談。 現代の辺境と室町時代の庶民生活の共通点から、ノンフィクションの書き方まで幅広いジャンルの話をしているが、二人の知識の豊富さで次々に新たな視点が提示されていて面白い。 「ここ」ではない場所について考えている人たちの知識は興味深くて、自分の知らなかった世界を見せてもらえる。 あとカバーの絵がとても良い。

Posted by ブクログ

2022/11/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本では、 「現代の辺境地域」と「日本の中世」に共通する 行動や習慣を面白がる所から 対談が繰り広げられていきます。     日本の中世と アジア・アフリカ諸国の共通点で 興味深かったのが、 1.倫理観 日本の中世では複数の法秩序が重なっていたように、 現代のアジア・アフリカ諸国でも 近代的な法律と伝統的・土着的な法や掟が ぶつかり合い、それが相反しながら社会で成立している。 2.未来の概念  日本語の【先日・後回し・先々・後をたどる】は、 「アト」「サキ」を使った言葉で 未来と過去を指す正反対の意味がある。 ソマリ語でも同じように使う「アト・サキ」に当たる言葉がある。 日本の中世では未来はアトで背中側、サキは過去の意味しかなかった。 3.恋の歌 日本の平安貴族のように ソマリ人は恋愛の作法としての詩歌が伝統として残っており、 歌を詠むことが男性のたしなみとなっている。 放牧中に少し離れた所から歌を投げかけているらしい。 まったく離れた時代や国で 起こる人間の行動が 似通ってくるということが面白く紹介されています。 世界の辺境と呼ばれる人たちや 中世の人が何故そう考え、 行動するのかがわかってくると 少し親近感が湧いてきました。

Posted by ブクログ

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