商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 現代書館 |
発売年月日 | 2015/08/17 |
JAN | 9784768410066 |
- 書籍
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死者とともに生きる
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死者とともに生きる
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ボードリヤールをそもそも全く読んだことが無い上に、昔(自分の生まれる前に)流行っていたということすら知らないような状態で読み始めた。 ボードリヤールは彼の使うセンセーショナルな言葉が広告業界に利用されるなどした結果として、あたかも俗で終わった思想家と見られるのが大方の理解なのだ...
ボードリヤールをそもそも全く読んだことが無い上に、昔(自分の生まれる前に)流行っていたということすら知らないような状態で読み始めた。 ボードリヤールは彼の使うセンセーショナルな言葉が広告業界に利用されるなどした結果として、あたかも俗で終わった思想家と見られるのが大方の理解なのだろう。 しかし、本書ではそのような通俗的な理解に取り残された彼の「死」の扱いに注目した上で、「象徴交換と死」を読み解くことを試みる。 フロイトの「死の欲望」とも、ハイデガー的な死とも異なるボードリヤールの「死」は、ソシュールのアナグラム研究への彼の過剰な読みから生まれた詩的な可能性への期待に結びつく。 著者はボードリヤールの「死」の思想をある種拡大解釈(縮小解釈?)して現代日本を読み解く鍵として用いることで、ボードリヤールの著作における依然として未開拓な領野の射程を切り拓こうと試みている。 そこで語られる死はデリダの言う他者と似ているような気がするが、外部ではなく内部で循環するものとしての死の可能性の問いは興味深かった。
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