窓ぎわのトットちゃん 新組版 講談社文庫

黒柳徹子(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2015/08/12
• JAN: 9784062932127

商品レビュー

2024/06/05

個性豊かで、大人からみたら「扱いに困る」子や、身体にハンディキャップを持った子どもたちをいかにありのままに、劣等感を持たせず、同じ環境の中で良さを伸ばしていくのか...
トットちゃんの心温まるエピソードの間から、小林先生の子どもたちへの大きな愛と工夫、そして苦労も垣間見ることができます。

私も幼少期〜学生時代、自分の変わった言動で疎外されたりトラブルを起こし続けてしまった時期があり、自分と重ねて読む部分も多くありました。

今は少しでも「普通」と違うと、発達障害というレッテルが貼られがちな、個性として捉える範囲がとても狭い世の中になっていると感じます。

そんな「許してもらえなさ」を感じる窮屈な毎日の中でこの本を読み、改めて「そもそも普通ってなんだろう？」ということや、
ありのままにのびのび生きていくことについて考えさせられました。

そしてそれと同時に、今生きている子供たち、これから生まれてくる子供たちにはのびのびとそのままの自分で生きていけるような世の中を準備してあげたいと強く思いました。

今人生のこのタイミングで窓ぎわのトットちゃんに出逢えて良かったです！

2024/06/03

読み始めてから、ずいぶんと長くかかってしまった。

トモエの時間、こんな時代にこんな学校が実在していたことに驚きました。

子どもの幸せを願っている人がこんなにいるって幸せだなぁトじーーーんとしてしまった。

〝海のもの〟と〝山のもの〟が印象深い。

2024/06/02

「君は、本当はいい子なんだよ。」
転校初日に、4時間も小学生の話に耳を傾けた校長先生。
心の温まるお話。

空襲後の学園を見た校長先生の
「おい、今度はどんな学校をつくろうか」との言葉に、教育者としての信念や意地のようなものを感じた。