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日本人はなぜ戦争へと向かったのか 果てしなき戦線拡大編 新潮文庫
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日本人はなぜ戦争へと向かったのか 果てしなき戦線拡大編 新潮文庫

NHKスペシャル取材班

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日本人はなぜ戦争へと向かったのか 果てしなき戦線拡大編 新潮文庫

605

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2015/07/30
JAN 9784101283760

日本人はなぜ戦争へと向かったのか 果てしなき戦線拡大編

¥605

商品レビュー

3.8

9件のお客様レビュー

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2026/06/05

太平洋戦争開戦前後の日本が、どのように判断し、どのように道を誤っていったのかを丁寧に検証した本。 学校で習った知識では、東京裁判で裁かれた東条英機が“すべての元凶”のようなイメージを持っていたけれど、実際はまったく違った。陸軍寄りの総理大臣であるがゆえに、海軍と対立する案が出ても...

太平洋戦争開戦前後の日本が、どのように判断し、どのように道を誤っていったのかを丁寧に検証した本。 学校で習った知識では、東京裁判で裁かれた東条英機が“すべての元凶”のようなイメージを持っていたけれど、実際はまったく違った。陸軍寄りの総理大臣であるがゆえに、海軍と対立する案が出ても強く決め切れず、「まず調整してから持ってこい」と返すしかない状況だったと知り、思わず唖然とした。 日中戦争の泥沼化、アメリカからの石油禁輸で追い詰められる中、どう試算しても勝ち目がないはずなのに「今ならまだ間に合う」という空気で日米開戦に傾いていく過程は、読んでいて息が詰まる。 特に印象に残ったのは、強力な決定者が不在だったという点。 独裁者が暴走して戦争に突き進んだ国々とは対照的に、日本は陸軍と海軍の方針が真逆のまま、どちらも否定できずに両方を進めてしまう。その結果、誰も止められないまま戦線が広がっていく構造が浮かび上がる。 歴史の大きな転換点を、後世の視点ではなく「当時の人々が見えていた範囲」で追体験できる内容で、読み終えてもしばらく考え込んでしまった。

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2022/06/04

最後の記述が、今にも通じているように思い怖くなった。 「国民の命に驚くほど無関心だったことです」(204ページ)

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2021/12/02

なぜ日本は太平洋戦争という無謀な戦いに突っ込んでいってしまったのかを考察したNHKの5本の特集番組を書籍化したもの。3冊セットの、本書は3冊目。 緒戦の真珠湾奇襲攻撃に成功した後の戦い方の基本的な考え方が、陸軍と海軍では全く異なっていたことが本書で示されている。陸軍が資源獲得を目...

なぜ日本は太平洋戦争という無謀な戦いに突っ込んでいってしまったのかを考察したNHKの5本の特集番組を書籍化したもの。3冊セットの、本書は3冊目。 緒戦の真珠湾奇襲攻撃に成功した後の戦い方の基本的な考え方が、陸軍と海軍では全く異なっていたことが本書で示されている。陸軍が資源獲得を目的に占領した南方領土をベースに、いったん戦線を落ち着かせることを考えていたのに対して、海軍は、いずれ来るアメリカ軍の反撃を想定し、勝てる間に出来るだけ南太平洋地域に戦線を拡大するべきと考えていた。陸軍がいったん現状維持、海軍が戦線拡大である。両者は戦略として相容れない。現状維持しつつ拡大ということは不可能な訳であり、現状維持なのか、拡大なのか、あるいは、それ以外の方策をとるのかを、日本の「国」としては決めないといけない。 当然、陸軍と海軍の間では、現状維持なのか戦線拡大なのかの大きな議論・論争が起こる。そして、最終的に「長期不敗の政戦態勢を整えつつ、機を見て積極的方策を講ず」という内容、すなわち、足場を固めことに注力し、かつ、戦線拡大する、という不可能な方針が、公式に打ち出される。結局は、陸軍は陸軍の方針に従い、海軍は海軍の方針に従うという意味であり、「国」としての方針は打ち出されなかったということである。かつ、陸軍はその後ビルマに攻め入るなど、方針に反する戦線拡大も行っている。 戦争をすること自体がどうなのか、という議論は置いておき、この状態は、いったん始めてしまった戦争の戦い方がなかったということを示している。フォーメーションを決めずにサッカーの試合を始める、バッテリー間のサインを決めずに野球の試合を始めるというような話であり、これでは戦いにならない。 本書では、なぜ、そのようなことが起こり得るのかということが考察されている。陸軍と海軍それぞれの部分最適思考、陸軍と海軍を統合できる組織の実態的な不在、日本全体のことを考えるリーダーの不在といったようなことが挙げられている。それは、今の日本の、例えばコロナ対応の際の政治のリーダーシップの不在によく似ているなという感想を持った。

Posted by ブクログ

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