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放哉と山頭火 死を生きる ちくま文庫
880円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2015/06/01 |
JAN | 9784480432773 |
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放哉と山頭火
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放哉と山頭火
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商品レビュー
4.3
8件のお客様レビュー
自由律俳句を代表する俳人である、尾崎放哉と種田山頭火。本書を読むまでは、酒で身を持ち崩し死地を探し放浪していたと言う点で、似た者同志という認識しか持っていなかった。 現代風に言うと、2人とも社会不適合なのだと思うが、その背景はまるで異なっていた。幼少期からの不幸な出来事の連続がそ...
自由律俳句を代表する俳人である、尾崎放哉と種田山頭火。本書を読むまでは、酒で身を持ち崩し死地を探し放浪していたと言う点で、似た者同志という認識しか持っていなかった。 現代風に言うと、2人とも社会不適合なのだと思うが、その背景はまるで異なっていた。幼少期からの不幸な出来事の連続がその後の人格形成にも影響を及ぼした山頭火に対し、放哉は東京帝大を出て一流企業に就職するエリートコースを歩みながらも、自らの酒癖の悪さでそのキャリアをふいにしてしまう。 山頭火がそんな放哉に憧れ、墓参にまで向かったというのがまた面白い。
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才能あふれ、行動力もありつつも、破滅的な死への衝動を避けがたく葛藤した二人に伝記 死に向かって鋭利に研ぎ澄まされていく放哉と、ひたすら歩くことで希望と絶望を体現した山頭火の対比が抑制された文章のなかで浮かび上がる 井泉水、井上井月もなかなか興味深い人物層で機会があれば読んでみた...
才能あふれ、行動力もありつつも、破滅的な死への衝動を避けがたく葛藤した二人に伝記 死に向かって鋭利に研ぎ澄まされていく放哉と、ひたすら歩くことで希望と絶望を体現した山頭火の対比が抑制された文章のなかで浮かび上がる 井泉水、井上井月もなかなか興味深い人物層で機会があれば読んでみたい 辞世からの想像だけど、 放哉は、死を見つめ続け、感覚を研ぎ澄ましていき、自分を外から見るようにして、単なる諦めとは異なる死との同化ともいえる境地に達したように思えた 山頭火は、ひたすら歩くことで自分にとって本質ではないものを振り切ろうとした 最後まで歩き続け、天(雲)へ達したと思う
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常にポケットに鬱屈とした気持ちを抱えた二人。酒に溺れ、現世を憂いた二人は救済としての死を求め続ける。 それでも、拭えない寂寥感や淋しさが彼らを自由律俳句へと導いていったのだろう。 我々が今持つ憂鬱や、「ここではないどこか」を求める気持ちと、人生を通して戦い続けた彼らの人生。少しで...
常にポケットに鬱屈とした気持ちを抱えた二人。酒に溺れ、現世を憂いた二人は救済としての死を求め続ける。 それでも、拭えない寂寥感や淋しさが彼らを自由律俳句へと導いていったのだろう。 我々が今持つ憂鬱や、「ここではないどこか」を求める気持ちと、人生を通して戦い続けた彼らの人生。少しでもそういった気持ちに心当たりがあるあなたはぜひ読んでみてほしい。 年表ではなく本文に記載の好きな俳句を一つずつ。 放哉 つくづく淋しい我が影よ動かしてみる 山頭火 いつまで死ねないからだの爪をきる
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