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河合隼雄自伝 未来への記憶 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2015/05/29 |
| JAN | 9784101252346 |
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河合隼雄自伝
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河合隼雄自伝
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商品レビュー
4.1
11件のお客様レビュー
河合隼雄という名前だけは、以前から知っていた。 そのきっかけは、教授との何気ない会話である。授業を終えた帰り道、電車の中で毎週1時間ほど有難くも学問を巡る雑談の機会に恵まれた。 その中で、「桐蔭横浜大学の河合先生のお父さんは河合隼雄先生と言ってね。著名な心理学者。ユングのね。...
河合隼雄という名前だけは、以前から知っていた。 そのきっかけは、教授との何気ない会話である。授業を終えた帰り道、電車の中で毎週1時間ほど有難くも学問を巡る雑談の機会に恵まれた。 その中で、「桐蔭横浜大学の河合先生のお父さんは河合隼雄先生と言ってね。著名な心理学者。ユングのね。文化庁長官も務められた方だ。」という話を聞いた。続けて「お兄さんはサル学の研究者」と教えられ「サルガクって何ですか」と尋ねると「動物の猿だよ」と笑いながら返された。 その何気ないやり取りは、不思議と記憶に残っていた。 それから3.4年が過ぎ、SNSで紹介される書籍を通じて河合隼雄が高校教員として教壇に立っていた時期があったことを知る。そして先日、小川洋子との対談を収めた一冊を読み、その人物への関心は一層深まった。 教育の現場に身を置いた一人の教師が、いかなる契機によって心理学の道へ進み、日本を代表する心理学者となったのか。その軌跡を知りたいと思っていた。 ちょうどその頃、私は生徒の心理を理解するための示唆を求め普段であれば足を止めることのない小説の書棚を眺めていたところ、再び河合隼雄の著作である本書に出会った。 読み進めるにつれ私の関心は、河合隼雄の経歴そのものから教育に対するまなざし、ユング心理学へと移っていった。 流れに身を任せつつも個性を発揮し、各地、各場面で活躍することができるのは河合隼雄の人柄ゆえだろうとも思う。 本書を読んでいて幾度となく頬が緩んだのは、私自身の心境が見事に言語化されていたからである。 教壇に立つことの楽しさや、生徒と向き合うことの喜びを理解している人が、ここにもいたという感覚である。それが、日本を代表する心理学者であったという事実は、少なからず驚きであった。 教員として三年間を過ごした後、大学へと活動の場を移している。その経歴を振り返ると、人のキャリアとは、必ずしも本人が最初から描いていた一本道ではないのだと改めて思う。 その時々で誠実に目の前の仕事に向き合った先に、思いがけない道が開かれていく。本書は、そのような人生の豊かさをも静かに教えてくれる一冊であった。 128頁「結局ぼくらは学問よりも人間が好きなんです。」 129頁「高校生を教えて育てるってこんなおもしろいことはないと、大学時代に思ってましたね。だから高校の教師になったときはうれしゅうてうれしゅうてしかたがなかった。ほんとに『わが生涯の最良の年や』って高校の教師になったときは言うてたぐらいです。」 138頁「そこもすごく自由な雰囲気でした。そんな調子ですから、若い先生が入ってきても、生徒と先生のあいだがものすごく仲よかったんです。だから生徒はしょっちゅうしゃべりに職員室に入ってくる。こっちも生徒のなかに入っていくし。ほんとに楽しかったですね。あんな楽しいことないというぐらいの感じでした。自分のやりたくてしかたないことをやって、経済的にも自立しているし、自分の意思で生きられるわけでしよう、適当に勉強もできるし。」 147頁「でも、いまから思うと、ぼくの生徒理解にはちょっと浅いところがあった。簡単に言ってしまえば、数学ができたらええ子やと、思うたりしてますね。そのええ子のイメージというのは単純です。」 284頁「ぼくは実際に行って、患者さんに会い、分析を続けてきたから、そうした臨床例をもとにして理論が出てきたということがわかるのです。」 結局、私も学問より人間が好きだ。
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☆☆☆2025年3月☆☆☆ 河合隼雄さんの本を読むきっかけになったのは『こころの処方箋』。河合さんの本を読むと、河合さんと会話をして悩みを聞いてもらっているような気持になる。自分の日ごろの言動や仕事への向き合い方を見直すきっかけにもなる。 この本には、河合さんの半生(30...
☆☆☆2025年3月☆☆☆ 河合隼雄さんの本を読むきっかけになったのは『こころの処方箋』。河合さんの本を読むと、河合さんと会話をして悩みを聞いてもらっているような気持になる。自分の日ごろの言動や仕事への向き合い方を見直すきっかけにもなる。 この本には、河合さんの半生(30代後半まで?)の事が書かれている。弟の死、幼少期の思い出、家族の事、戦争、高校教師時代、心理学への入り口、アメリカ、ヨーロッパでの体験・・・。 心理学への入り口は、高校教師で一流になるぞ!と決心していたところ、兄から「それやったら大学院でも入っとけ」と言われたのがきっかけという。生徒の指導に役立つから、と。それが河合さんという心理学者の歩みはじめだったわけだ。 この話を聞くと、人生って面白いなって思う。自分で積極的に選んだ道ではなくとも、その道で一流になれる事ってあるんだな、と思う。 戦前から戦後への混乱期をどのように生きていったかという物語として読んでも面白いし、河合さんの英語の学び方についても参考になる。 読むことでどう感じるかは、その時々によって変わってきそうだ。非常に読み応えのある作品だった。
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河合隼雄自伝 未来への記憶2015新潮社≒未来への記憶(上下)2001 岩波新書 これは岩波の「図書」という雑誌に連載されたものなので、それが載っている「図書」の一冊を取り寄せてみたら、びっくり。 これはインタビューだったのだ。 だから、河合さんの話と話の間にインタビュアーの合...
河合隼雄自伝 未来への記憶2015新潮社≒未来への記憶(上下)2001 岩波新書 これは岩波の「図書」という雑誌に連載されたものなので、それが載っている「図書」の一冊を取り寄せてみたら、びっくり。 これはインタビューだったのだ。 だから、河合さんの話と話の間にインタビュアーの合いの手(言葉)が入っていて、さらに読みやすくなっているのだ。 それに、そのインタビュアーが誰だったかというと、大塚信一さんだったのだ、まったくびっくりである。 大塚さんの「合いの手」が入った原文を是非全文読んでみたいものである。 後にわかったのだか、あとがき(p367)に「すべて大塚さんとの対話で話が運んだのだが、本書は私が語った形に再構成されている」とちゃんとあることがわかった。 また、新潮社のは、岩波新書の文とそっくり同じではなく、省略されている箇所があることがわかった。
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