商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2015/05/01 |
JAN | 9784344027701 |
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謎解き広報課
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謎解き広報課
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商品レビュー
3.4
22件のお客様レビュー
広報という仕事を通して成長していく女性を描いた連作短編集で、5話からなる。 ◇ 主人公は進藤結子。22歳。東京在住だが大学卒業後の就職先として選んだのが東北地方の高宝町役場。高宝町はL県の田舎町だ。 税務を希望していた結子だが、配属されたのは広報課。...
広報という仕事を通して成長していく女性を描いた連作短編集で、5話からなる。 ◇ 主人公は進藤結子。22歳。東京在住だが大学卒業後の就職先として選んだのが東北地方の高宝町役場。高宝町はL県の田舎町だ。 税務を希望していた結子だが、配属されたのは広報課。そこで命じられたのは広報紙制作で、ミッションは町を愛してもらうこと。 腰掛け1年で東京に帰る気まんまんの結子にとっては、愛着のわかない高宝町の広報など面倒なことこの上ない。適当に片づけるつもりで取りかかった結子だったのだが……。 * * * * * 天祢涼さんは初読みの作家。タイトルと表紙に惹かれて手に取った作品。期待以上のおもしろさでした。 主要人物がなかなか魅力的です。 主人公の結子は当初、厭世的でやる気のカケラもない、若者らしからぬ女性として登場します。けれどその実像は、決して器用ではないものの物事につい全力で取り組んでしまう愚直なタイプで、思わず応援せずにはいられないという、主人公にふさわしい設定です。 上司の伊達と町長の鬼庭は強烈な個性で物語を盛り上げる役割を果たしているし、同い年で同僚の茜も結子を後押しする名脇役です。 そして敏腕記者でありながら野暮天男の片倉がまた味があります。 笑っているのか苦しんでいるのかわからぬ表情。ことば足らずで思いを素直に表現できない不器用さ。なのに結子を懸命に支えようとする健気さ。(舞台が東北ということで伊達と片倉を主人公の左右に配置した遊び心も好もしい。) また、広報という仕事を通して主人公が成長していく GLOW UP 物語が柱なのですが、身に降りかかる問題の謎を結子が解き明かしていくミステリー仕立てにしているのも楽しかった。 伏線は多岐にわたり、キレイに回収されていく展開も心地よい。さらに、終盤のどんでん返しの連続は見事で思わず唸ってしまいます。 構成の上手さを感じる作品でした。 L県の旧家出身で元婚約者の泉田とは結子は結局ニアミスすらなかったり、片倉の想いに結子が微塵も気づいていなかったりするなど、薬味が少し足りなかった気もしますが、読み終えて満足したのでよしとします。 また天祢涼さんの別の作品もぜひ読もうと思いました。
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新卒地方公務員が、広報課に配属され「こんなの公務員の仕事じゃない」「1年働いたら仕事中辞めて帰る」と思いながら町内広報誌を作成していく。 正直、最初は↑↑の発言が多くてなんだかなぁと思ってたけど、だんだんと成長していく様が書かれていて不快感もなくなった。良かった。良かった。
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タイトルに「謎解き」が入っているという理由だけで選んでしまった。一話ごとに解決しつつ、ラストに伏線を残していく好きな流れだった。終わり方が少し微妙な気がしたけど、ほぼ全部解決したからいいのかな。
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