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経済学の宇宙
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経済学の宇宙

岩井克人(著者), 前田裕之

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経済学の宇宙

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本経済新聞出版社
発売年月日 2015/04/01
JAN 9784532356422

経済学の宇宙

¥3,080

商品レビュー

4.6

14件のお客様レビュー

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2025/07/15

経済学をベースにした文明論という大きなテーマはタイトルが示す通りの壮大な「宇宙」であった。学問の無限の可能性を示してくれる。学問を志す人へのエールが込められた良書でした。

Posted by ブクログ

2025/05/28

以前から気にはなっていたが、最近、経済学について学習しているので、読んでみた。 対談をまとめたものということで、いろいろなテーマが出てくる読み物だと思っていたが、これは岩井経済学の総括ともいうべき、濃い内容だった。もちろん、自身の生い立ちや学生時代、留学時代などなど、パーソナル...

以前から気にはなっていたが、最近、経済学について学習しているので、読んでみた。 対談をまとめたものということで、いろいろなテーマが出てくる読み物だと思っていたが、これは岩井経済学の総括ともいうべき、濃い内容だった。もちろん、自身の生い立ちや学生時代、留学時代などなど、パーソナルな話しも出てくるが、コアは彼の経済学、経済思想の展開を辿ったもの。 主流派の思想に対して、疑問を持ち、それに対抗しようとするものなのだけど、彼はそれを主流派の人を説得するため、数学的な記述にこだわる。(個人的には、言語で済むことは言語でやればいいと思うので、数学的なモデルで一般化しなければならないというのはよくわからないところ) が、初期の論文を除いて、あまり経済学の大きなトレンドには対抗できなかったということか?やはり相当の有名人にならないとパラダイムの変革はできなくて、基本、ディシプリンの中で、少しづつ仮説を拡張していく、ずらしていくみたいなやり方でないと学問というのは変化しないのだなと思った。 最初は、ケインズ経済学の再解釈と数学的なモデリングのあたりから独創的な思考が始まるのだが、貨幣論や法人論というところに展開していく。個人的には、法人論の彼の議論は当たり前のことを言っているようで、どこが新しいかわからなかったし、今でもわからないのだが、彼がある意味さまざまな「大きな問題」に正面から挑んでいるということはよくわかった。 そこがすごいと思った。

Posted by ブクログ

2020/12/31

『すなわち、貨幣とは、一つの部屋からもう一つの部屋へと次々に移動させられていく無限ホテルのお客と同じように、一人の人間からもう一人の人間へと次々に受け渡されていく無限世界のお客なのです』―『『1、2、3…無限大』から』 「欲望の貨幣論」で岩井克人の言説に惹かれたのを切っ掛けにも...

『すなわち、貨幣とは、一つの部屋からもう一つの部屋へと次々に移動させられていく無限ホテルのお客と同じように、一人の人間からもう一人の人間へと次々に受け渡されていく無限世界のお客なのです』―『『1、2、3…無限大』から』 「欲望の貨幣論」で岩井克人の言説に惹かれたのを切っ掛けにもう少し氏の著作を読むことにする。如何にアカデミアの世界に入っていったかを含め公私に渡る氏の軌跡についても語られており、とても興味深い。インタビューを下敷きにした一冊とのことだが、語られているのは氏の研究成果のみならず、経済学全般、更には波瀾に満ちた個人史と盛り沢山。この稀代の知性の出発点にガモフの名著があるというのも、氏の数学的・論理的志向と貨幣論の繋がりの原点を知ったように思えて得心した気分となる。なるほど、なるほど。 『共同体的社会とは、すでに述べたように、「兄弟」的な連帯意識によって結ばれた人間関係によって成立しています。これに対して、「貨幣」という抽象的な価値の担い手を交換の媒介とする資本主義社会においては、「異邦人」とも「身分違い」とも「敵」とも交換関係を結ぶことができます。このように、お互いが「兄弟になる」ことを必要としない非人格的な人間関係を可能にしてしまう「貨幣」とは、共同体的社会を解体しかねない不可解な力を持った、まさに「異物」そのものなのです』―『『ヴェニスの商人の資本論』から『貨幣論』へ』 アリストテレスのポリス論に端を求める資本主義、貨幣論の原点探求に始まり「欲望の貨幣論」で展開された論のほとんどは「経済学の宇宙」の中でより丁寧に語られている。前者では触れる程度であった法人を巡る哲学論争への解の提案、そこから広がる信任契約の本質へと迫る歩み、そして市場の不安定性や欲望の根源にも視野を行き渡らせた考察から導かれる倫理の原理までが、広範な知識の平原を背景に順序立てて語られる。前者が氏の主たる考察のエッセンスを簡潔に示したものであるとするなら、後者はその発想の原点から考察の過程までも「そもそも論」から余すところ無く記した一般解説書のようなものと捉えることが出来る。 二つの著作の間には5年弱の時間の経過があるが、主張するところは同じであり、資本主義のその先への課題認識も同じであるように思える。「欲望の貨幣論」の最後に示唆されている「倫理」についても、その骨格となる考察は既に本書の中で展開されている。とすれば、そろそろ何がしかの著作が発表されていてもよいように思うのだが、これまでの岩井克人の問題への対峙の仕方からすると、氏の中でその論理は未だ詰めきれておらず、発想から考察の段階を抜け出ていないとの判断があるのだろう。氏の真摯な考察と徹底した研究調査の態度がそこにはあることが分かり尊敬するばかりであるけれど、何とか論考を締め括って世に出して欲しいものと思う。

Posted by ブクログ