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なりきる すてる ととのえる PHP文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2015/04/01 |
JAN | 9784569763361 |
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なりきる すてる ととのえる
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
原文、現代語訳、著者のくだけた意訳、解説・・が入り乱れてレベルが合っていないので少々読みづらい。もう少し編集側に仕切る力がほしかった。いいこと書いてあると思ったところを断片的に抜き出したが・・ P117 苦しい時に、そのことに身も心も支配されてしまわないよう自分をクールに観察して執着から離れ、利他行為にかかわる。「自己観察」と「利他行為」はわたしたちが生きていくための手掛かりになりそうです。 P143 わたしたちは現象をありのままに認識することはできません。自分の都合という枠組みを通して物事を認識したり判断したりしています。自分の都合はやがて自分自身の苦悩を生み出します。自分の都合が強ければ強いほど、苦悩は強くなります。そして苦悩の連鎖が始まるのです。 P153 既に悟りを得た人はそれ以上悟りを求めることはしません。その人は煩悩の泥の中へとまみれることが仏道の実践になるのです。”煩悩なくば悟りもない” P162 汚濁と清浄とは相反します。でも。汚れの正体(絶対で不変の本性)はありません。浄らかさの正体もありません。悟りも同じです。このように体得できれば、不二の法門へと入ることができます。 P177 理想は普通の社会生活を送りながら仏道を歩み続けること、でもそれがなかなか困難だから出家するのだ P188 仏教では、五感を単なる受容器官と考えずに、放っておくと暴れるものだと考えます。だからいろんな技法を使って、心と身体を整える。そうしたら『香りがよくなる』わけです。 P191 生きるということは矛盾だらけです。この世界を精いっぱい生き切り死に切るには常に自分の枠組みを構築しては解体する営みを続けるしかないのです。 P202 仏教には「月を指す指」という比喩があります。月を指さしてもその指のほうにこだわってしまう。指の確度はどうだ、爪の色は・・ P211 鏡のような心は仏教の理想です。【中略】目の前にあれば、それをそのまま映す。そして、その対象が目の前からいなくなれば、何も映らない。残像も残らないこれが仏教の理想的な精神のありようなんです。
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NHK 100分de名著 大乗仏教 維摩経 (ゆいまきょう)の超訳本「なりきる すてる ととのえる」。今まで読んだ宗教本の中で一番 仏教の体系や用語の意味を知ることができた
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維摩経という仏教の考えをもとにした、人間のありかた、生き方の考察が面白い。「自分という枠組みを通して物事を見てはいけない」という知見があるが、それは「枠組み」とはつまり「自分の都合」ということに他ならないわけだ。その「自分の都合」がゆえに苦悩が生まれるのだから、そういったものを捨...
維摩経という仏教の考えをもとにした、人間のありかた、生き方の考察が面白い。「自分という枠組みを通して物事を見てはいけない」という知見があるが、それは「枠組み」とはつまり「自分の都合」ということに他ならないわけだ。その「自分の都合」がゆえに苦悩が生まれるのだから、そういったものを捨てれば苦悩から救われるというのが教えの本当に大事なことなのだろうが、そこまで望まなくともそのように「自分」を考えることで、自分自分と言っている自分にたいした根拠などなく、たまたまそういう環境に生まれて育っただけだな、ということに思い至り、自然に楽にはなれる気がする。
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