商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
発売年月日 | 2015/04/03 |
JAN | 9784591144893 |
- 書籍
- 文庫
あん
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商品レビュー
4.1
173件のお客様レビュー
どら焼き屋で働く雇われ店長のもとに、絶品のあんこを作るおばあちゃんがやってきて店は繁盛。しかしおばあちゃんの見た目から、おばあちゃんはとある病気なのではないかとの噂が広がり… 普通なら自分では選ばないジャンルの本だけど、義母の勧めで読む。感想は、夢中になって読むほどいい本だった...
どら焼き屋で働く雇われ店長のもとに、絶品のあんこを作るおばあちゃんがやってきて店は繁盛。しかしおばあちゃんの見た目から、おばあちゃんはとある病気なのではないかとの噂が広がり… 普通なら自分では選ばないジャンルの本だけど、義母の勧めで読む。感想は、夢中になって読むほどいい本だった。 ある過去をもつ雇われ店長と、ある過去をもつおばあちゃん。この二人がどら焼きを通して絆を深める。病気+絆って、一見使い古されたテーマだけど、この病気が差別の歴史をもつ病気ということもあり、自分は本当に差別意識はないのかと考えさせられた。あと店長もおばあちゃんも全てが完璧にハッピーエンドみたいな展開じゃないのも良かった。差別する奴らを見返す!的な展開にはならないけれど、心がほっこりする結末。みんな幸せになってほしいと思わされた。 ページをめくる手を止められないような、とても滑らかな文章も良かった。
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ドリアン助川?お笑いとか振付師とかかと・・・ちょこっと調べるといろんなお名前をお持ちのれっきとした大学教授なのですね。 そして、この表紙のかわいらしさとタイトルから青春小説かと思いきや、いきなりの ハンセン病。衝撃だった。 手紙。徳江さんから千太郎への、は、もちろん、千太郎の...
ドリアン助川?お笑いとか振付師とかかと・・・ちょこっと調べるといろんなお名前をお持ちのれっきとした大学教授なのですね。 そして、この表紙のかわいらしさとタイトルから青春小説かと思いきや、いきなりの ハンセン病。衝撃だった。 手紙。徳江さんから千太郎への、は、もちろん、千太郎の書くすなおな手紙に心を打たれた。 ちょっとかっこいい言葉をつかってやろう、とか、欲張って結局何も「伝え」られない手紙しか書けない自分と違う、すなおな手紙。 徳江が去り、結局どら春を辞めた仙太郎が枕を抱きしめて「どら焼きいかがですか~」と叫ぶところで涙がこぼれそうになった。 さらにワカナが療養所を再訪したときに持参した白いブラウス・・・ 映画になっていたことは読んでいる途中で知った。キャストは知らなかったが、 徳江には樹木希林しかいないだろう、千太郎は大泉洋がイメージにピッタリではないか、と勝手に想像していたが、千太郎は永瀬正敏であった。想像とは違ったけど、長瀬の抑えた演技もよかった。 ハンセン病のことはよくはわからない。長い間、本当に長い間人間の尊厳をかけて闘っていたひとたちがいて、今の世になっていろんなひとが彼らに許しを乞い、確か、天皇陛下も療養所を訪れたというニュースも見た気がする。 この小説を読んでわかった気になったというつもりはない。でも闘うひとたちの「声を聞いた」気がする。 『舌読』というのは初めて知ったな。ショックだった。
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映画は観てないのですが、徳江さんのセリフは樹木希林さんの声で読んでしまいます。 偏見は無知や恐怖から生まれるのかもしれません。 私も知らなかったら怖いと思うし、関わらない方が良いかもと思ってしまいます。 生きる意味とはと考える作品を、桜が咲く季節に読めて良かったです。
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