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なぜ仏像はハスの花の上に座っているのか 仏教と植物の切っても切れない66の関係 幻冬舎新書
880円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2015/03/01 |
JAN | 9784344983731 |
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なぜ仏像はハスの花の上に座っているのか
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商品レビュー
3.4
10件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
京都の寺仏閣巡りをしていたときに、ハスが満開の時期でその美しさに感動した。ブク友さんの本棚に、稲垣さんの著書を見つけ、探しているうちにこちらのテーマが気になりお取り寄せ。 仏教誌ナームに植物を紹介したコラムをまとめたものとのこと。仏教と植物の紹介とあるが、宗教色強さは感じられない。植物を眺めているだけでその生命力に癒される理由が少しだけわかったような気がした。口にした植物も成仏するように自分の生き方を見直したい。人と比較ばかりせず、植物のように空を見上げて深呼吸すると、なんだか光合成をしているような気分になった。 『植物が咲かせる美しい花を悟りの境地に達した聖人』『植物の素直で真摯な生き方は、より真理に近い』『仏教が植物の生き方を一つの理想と捉え、仏典がその教えに、植物を例えに用いてきた』『人間は横を見て暮らしているが、植物は上を見て生きている』『降り注ぐ陽光、青く澄んだ空、流れる雲、おそらくは、これらが植物たちの見ている風景』 豆知識覚書 蓮根は大小違っても一つの大きな穴のまわりに九つ前後の穴がある 南天は難転に通じるものとして鬼除けで鬼門に植える 香りは神仏の食べ物で線香は沈香、白檀、丁子,鬱金、龍脳などの香木が用いられる ねぎ葱は臭いが強いことから気に由来して名付けられた にんにくは忍辱の言葉に由来 茶は寺で座禅の眠気を覚ます薬として用いられた 九千年前の縄文時代の遺跡からソバの花粉が発見 華岡青洲 麻酔薬通仙散を発明 実験で母が死に妻が失明 胡麻は胡麻をするとすり鉢のあちこちにこびりつくさまをあちらこちらに取り入ることを胡麻をするという 羊羹はもともとヒツジを使った料理 アズキは日本では古くから霊力のある豆とされた 春の彼岸に食べるぼたもちは牡丹餅に由来 秋の彼岸に食べるおはぎはお萩で秋の七草でもある萩の花に由来 萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 をみなえし また藤袴 朝がほの花(キキョウのことらしい) 『万葉集』山上憶良 ザゼンソウは自ら発熱システムを持つ ニラは古事記や万葉集にも登場する古い野菜 宮沢賢治の言葉「一人成仏すれば三千大千世界 山川草虫魚禽獣みなともに成仏だ」 良寛和尚「花は無心にして蝶を招き、蝶は無心にして花を尋ぬ」 直物の葉っぱが緑色なのは赤と青の光を吸収し緑色の光を反射
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仏教誌に連載されていた、仏教にまつわる植物の話色々。 曼珠沙華が元は食用として持ち込まれたなど、興味深い話が盛りだくさんだった。 人は古来より植物の特性を知り活用してきた。いつの間に自然は遠いものになってしまったのだろう。 個人的に納得したのが日本人の植物に対する価値観。 教義や...
仏教誌に連載されていた、仏教にまつわる植物の話色々。 曼珠沙華が元は食用として持ち込まれたなど、興味深い話が盛りだくさんだった。 人は古来より植物の特性を知り活用してきた。いつの間に自然は遠いものになってしまったのだろう。 個人的に納得したのが日本人の植物に対する価値観。 教義や体質や嗜好ではなく「動物は可哀想だから」と言う菜食主義者の話には違和感を持っていたのだが、植物にも動物と同じように命があると感じるのは日本人の自然観からくるもの。 そこから植物も食べた人間が成仏すれば、その人間の糧となったものも全部成仏するという考え(植物も成仏する)となったそう。 雑草も活用し、その言葉も「雑草魂」などとポジティブに活用するのが日本人ならではらしい。 植物の話から命とは、生きるとは、と宗教らしい話になっていくのは掲載誌ならでは。 でもそれが押しつけがましくなく、植物すごいという印象で読み終えることができた。
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本書は、仏教と植物、またそれにまつわる人々の暮らしについてとても分かりやすく解説してあり、専門知識が無くとも楽しく読めます。 何故マンジュシャゲは暮らしに身近な場所に生えているのか、何故蓮は清浄な花とされるのか、等改めて問われると答えに詰まってしまう事柄の回答がここにあります。 ...
本書は、仏教と植物、またそれにまつわる人々の暮らしについてとても分かりやすく解説してあり、専門知識が無くとも楽しく読めます。 何故マンジュシャゲは暮らしに身近な場所に生えているのか、何故蓮は清浄な花とされるのか、等改めて問われると答えに詰まってしまう事柄の回答がここにあります。 仏教や植物、日本文化に興味のある方なら楽しんで読めると思います!
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