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民のいない神
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民のいない神
¥3,190
在庫あり
商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
評価が高かったので期待していた。読んでみると先住民とか宗教とかマイノリティとかよくある話を詰め込んでみました本。 出てくる人の誰にも共感できないのだが、女性の登場人物が全員貞操観念低めで短絡的な行動しがちなのは疑問。
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白水社エクスリブリス「民のいない神」読んだ https://hakusuisha.co.jp/book/b206384.html 面白かった!前半はどういう話なのか全く判らずもやもや読んでたのが中盤から俄然おもしろくなり猛スピードで読み終わり、最初に戻って読み直したほど。これだか...
白水社エクスリブリス「民のいない神」読んだ https://hakusuisha.co.jp/book/b206384.html 面白かった!前半はどういう話なのか全く判らずもやもや読んでたのが中盤から俄然おもしろくなり猛スピードで読み終わり、最初に戻って読み直したほど。これだから読書ってわからない。訳は最近気になっている木原善彦さん(おわり
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またしても木原善彦さん訳。 訳文もさることながら、作品紹介のコンシェルジュとしても信頼しているところがあり、なんとなく選んでしまう。 で、今回も例外なく楽しい読書でした。 『民のいない神』というタイトルの真意は、「神から生じたものは全て、神を見つめ返すときにのみ生を得る」という...
またしても木原善彦さん訳。 訳文もさることながら、作品紹介のコンシェルジュとしても信頼しているところがあり、なんとなく選んでしまう。 で、今回も例外なく楽しい読書でした。 『民のいない神』というタイトルの真意は、「神から生じたものは全て、神を見つめ返すときにのみ生を得る」という一文に集約されていると考えてみる。 神々はそこにいる。が、多くの人間は神を見つめることもない。すなわち「生を得る」こともないままだ。 本物の宗教体験に突き動かされて、というより、親族や歴史のしがらみから受動的に信仰を選択し、他を排除する人々。 在米イラク人たちの複雑で奇妙な信仰のあり方。神の介入する隙もない、人間たちのグロテスクな社会。 現代はいまだ生を得ていない者たちで溢れる「民のいない」砂漠だ。そこで思いもよらない奇跡を体験した人間は、神を見つめ返せるのか? というようなことを考えながら読んだ。 不可解なことも多く、いろいろ考察とか読んでみたいけど、日本語のものはあまりネットとかには無さそうだった。 とはいえ、本書は謎解きを楽しむ作品とも違うような気がする。むしろ“不合理ゆえに吾信ず”っていう心構え、神話的想像力みたいなものを必要とする小説だと思った。 個人的には、イラク派遣の模擬演習のために作られた虚構の村ワジ・アルハマムの章が忘れがたい。中東の少女がナイトビジョンで米軍人たちのゲームのような視界を追体験するシーンに言葉を失う。
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