商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 晶文社 |
発売年月日 | 2015/01/01 |
JAN | 9784794968593 |
- 書籍
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たんぽぽのお酒 戯曲版
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たんぽぽのお酒 戯曲版
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
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若かりし父と母が、出会う前からそれぞれが持っていたという思い出の書。 ところが2冊とも売ってしまい、実家にはなかったため、探してようやく入手。 リアルでとりとめもない日常を 無知の知のように、少年の無垢で鮮やかな視点で詩情豊かに見つめ直す。 夏休みに一気読み、 夏の始まりの朝日と、切ない別れの香りを 存分に嗅ぎ尽くした。 子ども視点の本の筈なのに 人生半ば、どんな風に歳をとりたいか、 という視点でも楽しめた。 「ライム=バニラ・アイスを一皿」 95歳のヘレン・ルーミスと、31歳のウィリアム・フォレスターが、恋をして、紅茶とビスケットを何日も間に置きながら、何カ国もの旅を重ねた話。 いまの時代だったら、こんなこと 起こり得るのかな? 若かりしヘレンの写真に惚れたウィリアム、 95歳とわかった後も、彼女との語りの上での 海外逢瀬。美しかった。 「タイムマシン」のフリーリー大佐もよかった。 幸福マシンの対象として描かれる。 フリーリー大佐の良さがわかる ダグラス達も素敵。 フリーリー大佐の、戦争の勝敗ではなく よかった記憶は終戦の時だけだ、 という話が印象的。 フリーリー大佐の最期、 電話越しのメキシコシティーの音を聴きながら、息を断つ。 ダグラス達の前から、数々の偉人や、街が消えてしまった。 大人と子どもの違い どれだけ遠くまでいけるか? 引越しをしてしまうジョンのことを じっくりじっくりとみて、忘れないようにしようとした話。 鬼ごっこ遊びで、彫像のように止まり 互いを観察しあい 最後には遠くかなたに汽車の汽笛が聴こえる中、ジョンは駆けていった。 かつての幼馴染との別れ、喪失感をじんわり思い出した。 ベントレー夫人の話も切なかった。 72歳のベントレー夫人には 若い頃はなかったという。 入場券や劇場のプログラム、鉄道の切符など、あらゆるものを集めて置いているベントレー夫人 小さな頃の写真や、櫛、小石は子ども達に持っていかれてしまった。 ひどく傷ついたけれど、その夜、亡き夫との会話をする。 「おまえはただ、ここにいる、おまえ 現在のおまえであるだけさ」 と言われ、決着をつけて、眠り 翌朝には、子ども達に 「きれいだったことは一度もない、一億兆年に一度も」と話す。 一夏のひとつの町の話、 1日1日を閉じ込めるたんぽぽのお酒。 眩しい生と、その分濃く影のように迫る死の話。 ダグラスとトムの5セントのメモに記されていく 儀式と啓示を通して、 ひいてはレイブラッドベリの日常への眼差しを通して、 自分も日常に潜む発見への感性をもっていきたい、と思わされる。 ラストの、おばあさんの、名前のない料理の話も好き。
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なんとなく読みづらかったのは、戯曲だからか。。。 場面があまりにもぶつ切りで切り替わっていくのについていけなかった。 文章は詩的で美しいんだけどねー
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戯曲。ファンタジー。 少年ダグラスのひと夏を描いた青春ストーリー。 全然分からないが、なんとなく良い話だった気もする。
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