商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2014/12/01 |
JAN | 9784101339283 |
- 書籍
- 文庫
犬とハモニカ
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犬とハモニカ
¥605
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商品レビュー
3.6
68件のお客様レビュー
とっても読みやすくて面白かった!! 個人的に、ピクニックと寝室とアレンテージョが好き!! 新しく「暗澹」を覚えた!
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心暖まるというよりか大人向けの短編集でどこか切なさをヒンヤリと感じる。 心暖まるストーリーも良いがたまにはこういうのも良いかなと思いました。
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ナイーブな無神経さが牧歌的にさえ感じられる、恋愛にまつわる六つの短編小説集。 空港に居合わせた人々の一瞬の重なりを切り取った「犬とハモニカ」、不倫した愛人と妻とのあいだで生まれ変わる男の「寝室」、恋人が世界のすべてになってしまった若い女の「おそ夏のゆうぐれ」、噛み合わない夫婦の...
ナイーブな無神経さが牧歌的にさえ感じられる、恋愛にまつわる六つの短編小説集。 空港に居合わせた人々の一瞬の重なりを切り取った「犬とハモニカ」、不倫した愛人と妻とのあいだで生まれ変わる男の「寝室」、恋人が世界のすべてになってしまった若い女の「おそ夏のゆうぐれ」、噛み合わない夫婦の不穏さが際立つ「ピクニック」、源氏物語の現代的解釈「夕顔」、ポルトガルの田舎でバカンスを過ごすゲイカップルの「アレンテージョ」。かつて、「憧れの恋愛」というのはこういうものだったのだろうか。今の時代には起こり得ず、書かれ得ないだろうと感じた。あまりに自己中心的な登場人物たちの振る舞いは、人間に対するオプティミスティックな信頼がないと成り立たないものだと思う。隔世の感がある。 「夕顔」が異色を放っている。源氏物語を現代の作家が現代語訳する企画のひとつとして書かれた作品とのことだが、作者の言葉を経由すると、源氏のような重たい作品も、ずいぶん気軽な、何ということもない話になってしまうんだな、と感心した。若い源氏の薄っぺらさが新鮮で楽しかった。 文庫の解説が朝吹真理子で、さすがの格調の高さよ。
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