1,800円以上の注文で送料無料

クリスマス・ベイビー ハーレクインSP文庫
  • 新品
  • 書籍
  • 文庫
  • 1225-17-07

クリスマス・ベイビー ハーレクインSP文庫

シャーロット・マクレイ(著者), 高山恵(訳者)

追加する に追加する

クリスマス・ベイビー ハーレクインSP文庫

550

獲得ポイント5P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ハーレクイン
発売年月日 2014/12/15
JAN 9784596929778

クリスマス・ベイビー

¥550

商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/11/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

良かった。ヒーローもヒロインも好感度が高く、読みながら自然と二人の気持ちに共感できたように思う。 また、「家族愛」や世間的楽しみから背を向けて生きる男がクリスマスに自らが忘れ去っていた愛に気づくーという筋は、かの有名な「クリスマスキャロル」に似ていると感じた。 主人公のロレッタは超がつくほど、家族思い。その裏には、彼女が幼い頃、実母にモーテルへ置き去りにされた、つまり捨てられたという哀しい過去が起因していた。 ロレッタは幸いにも優しい養父母に引き取られて育ち、養家のサンタナ家の一員として認められているものの、「家族」のために尽くさなければ、孤児である自分が「家族」に必要とされないのではという恐れがあるのだ。 一方、プレイボーイ、大企業のCEOとして知られるグリフィンは、幼い頃、母が妹を出産中に母子ともに亡くなったという悲惨な過去を持ち、出産そのものにトラウマを抱えていた。 そんな二人が出逢ったことから、物語は幕を開ける。臨月のロレッタがグリフィンの屋敷に執事として勤務し始め、グリフィンは妊婦に関わり合いたくないと思う傍ら、心優しく誠実で働き者、家族思いのロレッタに次第に惹かれてゆく。 またロレッタもプレイボーイという噂通りではなく、親切で思いやりに満ち、ハンサムなグリフィンに好意を持つようになるのだった。 実は、ロレッタのお腹の子は彼女自身の子ではなく、「家族」のイザベラ叔母夫婦の子であり、彼女は代理母として他人の子を妊娠出産するのだ。まだ男性経験もないロレッタが妊娠出産することについて、グリフィンは ー家族のために、そこまでする必要があるのか? と疑問を持つが、ロレッタ自身は ー家族が私を必要としているならば、何だったするわ。 との考えだった。 この物語を読みながら、色々と考えさせられた。 「家族」とは血のつながりだけで決まるものではなく、小説だけでなく現実世界にも、血のつながりはあっても他人同様に冷淡な関係の血族もいる。そんな中で、このサンタナ家のような、血脈を越えて支え合う一族が実際には、どれだけ存在するのだろうかと思わずにはいられなかった。 グリフィンはロレッタが「家族」にその優しさにつけ込まれ、利用されているだけだと考えるが、実はサンタナ一族全員がロレッタを愛し、彼女が助けを必要とすれば、いつでも助けるつもりであることを知る。 物語の終わり、にわかに産気づいたロレッタはグリフィンと二人きりで出産の瞬間を迎えた。グリフィンは出産の恐怖を乗り越え、赤ちゃんを自らの手で取り上げ、見事に立ち会い出産の相棒を務めたのである。 この二人が結ばれるのは、最早、自然のなりゆきといえた。 優しすぎるほどのロレッタが幸せになれて、心からホッとした。

Posted by ブクログ