商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2014/11/01 |
JAN | 9784560099063 |
- 書籍
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潟湖
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潟湖
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商品レビュー
3.4
6件のお客様レビュー
しみじみする。「昔はこうだったのよ」と家族の誰かが話す。ほんわかするのは内容というよりも、生きてきた歴史の秘密を共存するという行為なのかも知れん。書かれたのが1953年位で、自然豊かな?ニュージーランドのせいか、印象はこうだ。よし、頑張ってネギ用の土手を作るぞ。ざっと作って日も暮...
しみじみする。「昔はこうだったのよ」と家族の誰かが話す。ほんわかするのは内容というよりも、生きてきた歴史の秘密を共存するという行為なのかも知れん。書かれたのが1953年位で、自然豊かな?ニュージーランドのせいか、印象はこうだ。よし、頑張ってネギ用の土手を作るぞ。ざっと作って日も暮れたし、明日ネギを植えるぞ。寝て起きると豪雨。さらに翌日跡形もなく土手は崩れ、しかも天気は良い。悲観するも、自然の押し流した土の造形のなんと美しいことか。自分の労働は無に終ったが、自然の一部として生きてる。ネギも自分も。
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爽やかな物語のはずなのにその途中に描かれる主人公の心象風景には底知れぬ深みがあった。いつか再読してから抱く感想はきっと初読とは異なるだろう、それが今から楽しみだ。
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精神病院に入っていたという著者の経歴からもわかるとおり、そして、そんな精神病院での様子を描いた一篇が紛れ込んでいるように、この短篇集に描かれる記憶、想い出は決して美しいものではありません。ちょっと変わった子ども、なんかズレている子ども、決して快活でもなければ根暗でもない、素直とは...
精神病院に入っていたという著者の経歴からもわかるとおり、そして、そんな精神病院での様子を描いた一篇が紛れ込んでいるように、この短篇集に描かれる記憶、想い出は決して美しいものではありません。ちょっと変わった子ども、なんかズレている子ども、決して快活でもなければ根暗でもない、素直とは言えないけどひねくれているというのともちょっと違う、そんな子どものイメージが立ち上がってきます。
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