商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所 |
発売年月日 | 2014/11/13 |
JAN | 9784758412476 |
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商品レビュー
3.3
17件のお客様レビュー
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大好きだった新井素子さんの文体を、大人になってからちょっと読みにくくて敬遠していたが、内容はやっぱりおもしろいな~って思った。 慣れたら読める。うん・・(←こういう「うん」とか「・・」をいれてしまうのはまさしく新井素子イズム!中高時代に熟読するほど大好きだったので私の文章もかなり影響受けてる) 20歳の成人式を迎えた娘、奈苗が「うちにある仏壇を復活させよう」と言い出した。仏壇なんて知らないと思っていたのに。 実は幼稚園の遠足のバス事故で奈苗の双子の香苗が亡くなっている。病弱だった奈苗は遠足を欠席、付き添うはずだった母親の若菜は、同級生の大地君のママに香苗を託した。そして、大地君も大地君ママも亡くなった。 傷心して後を追いそうな若菜をみて、夫が「仏壇をしまう」と言い出す。「生きている奈苗のために」若菜は母としても復活する。 当時5歳だった奈苗はそれをなんとなく覚えていた。 枕に頭をのせたらすとんと眠れていた若菜だが、仏壇を出した日から夢をみるようになった。 あの事故の少し前の4人がいた、しかも、まるっきりある一日。 翌日の夜の夢は昨日見た夢の翌日の夢。その翌日はまた翌日の夢・・・ このままいくと、数か月後にはあの事故の日の夢を見てしまう。 若菜は「自分の意志をしっかり持って夢をみたら、夢の中の過去の自分に『香苗をバスにのせてはだめだ』と伝えられるかもしれない」と考える。 試行錯誤で、メッセージを届けることはできるようになった。 が、過去の私(夢の中)は信じてくれない。どうしたら過去の私は信じてくれるんだろう? ・・・・って言う話です。 このね、奈苗が20歳大学生なんですがしゃべり方がめっちゃくちゃ・・・はっきり言ってうっとおしい(^^;)かなり無理。 「○○なのー」が口癖、「でんごーん!」なんてのもあったな。 とりあえず「ー」が多め。20歳でこれはちょっと「変な子」って思われているんだろうな・・って感じ。 いい子なんだとは思うんだけど・・・しゃべっててイライラしそう。 こういうパターンの話ってよくあるじゃない。過去に戻って死なないようにするってやつ。 それって物語のなかでは「死にませんでした、チャンチャン」で終わるけど、 その人が生きていたらその人だけではく、もっと全部の人の人生に影響があるはず。 結婚したら、その結婚相手の人生も変わるし、子どもができたら、本来産まれなかった子かもしれない。その子がまた子供を産んで・・またその子が産んで・・・ってすると、果て、世界はどうかわる? あと、結局過去の人たちは実際の「過去」というよりも、若菜の「夢」のなかの世界なんじゃ? そしたらそこに家族に心配させたり、自分の身体に支障がありそうなぐらいまでのめりこむのは、どうだろう? 私は大地君ママ寄りの考えをもっていた。過激派? でも、子どもたちの命を守るためならしょうがないやん! で、結末が「あぁ!その手があったのか!」って目からうろこでした。 さすが!新井素子!!
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解決策が確定しないままバス乗る?! ってなったけどそのまま読まされたのでめちゃくちゃテクニカルだなと思った。まあ普通に考えてバスに乗る前に考えてた案はなんらかのハプニングで潰れてほかの案でやる! みたいな展開になりがちだし、賢いキャラがいないから出たとこ勝負でも失望しないしで上手い ななかのキャラ痛くね? これツッコミいれなくていいの? と思ったけど、これもそのまま読まされた。上手い。
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成人式を迎えた娘のお願いで5才の時に事故で亡くなった双子の姉の仏壇を出してから事故の年の夢を詳細に見るようになった母。その理由は事故を回避して失った娘が取り戻せるから?と思いついた時から彼女の奮闘が始まり、娘も巻き込まれ…。過去改変というSF的なネタに対して地に足が着きすぎてる奮闘振り。過去の自分や周りに事故を信じさせる方法とか。野球の勝敗絶妙。親子の無償の愛情も底に流れた話なので結構深刻なのに新井さん独自の一人称がはまったら軽々読める。ただ娘パートの文章が大分辛かった。実際こんな喋り方の女の子いたら睨む多分。
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