商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 理論社 |
| 発売年月日 | 2014/10/20 |
| JAN | 9784652200650 |
- 書籍
- 児童書
スラよみ!蟹工船
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スラよみ!蟹工船
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商品レビュー
3.8
12件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「おまえたちをどだい人間だなんて思っていないよ」 プロレタリア文学の代表作 序盤、425名の乗組員が見殺しにされる苛烈さに慄く 資本主義のもと人間性を剥奪され、虐使され、生命まで搾取され、交換可能な労働力として消費される労働者の描写に、著者の怒りが刻まれている 著者の小林多喜二は特高警察から残酷な拷問を受け、29歳の若さで虐殺された 自宅に戻った多喜二の遺体は、ペンを握る右人差し指が無残に折り曲げられていたそうだ 権力に抗し、弱い者や虐げられた者の側に立った若者の生命が国家権力によって奪われてしまったわけだけど、それは過去に限った話だろうか
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オホーツク海で蟹漁をする労働者たちの過酷な実態を緻密に描いた作品です。特定の人物を主人公とせず、労働者たちに次々とスポットを当てています。蟹工船に乗ったら、賃金条件を違えられ借金を負わされたり、食事や入浴もまともに与えられず、病気をしても休ませてもらえない。働けなければ暴力を受け...
オホーツク海で蟹漁をする労働者たちの過酷な実態を緻密に描いた作品です。特定の人物を主人公とせず、労働者たちに次々とスポットを当てています。蟹工船に乗ったら、賃金条件を違えられ借金を負わされたり、食事や入浴もまともに与えられず、病気をしても休ませてもらえない。働けなければ暴力を受け、死んでも弔うことより資本家の利益が尊重される。搾取され続ける労働者描写に胸が苦しくなります。最後に労働者は皆で団結し、ストライキを盾に交渉と闘争する場面が描かれます。リーダー格が警察に拘束されても、労働者の中から意志を継ぐものが表れていく。小林多喜二が労働者の貧困問題を小説に提起しただけでなく、なぜ共産党に入党して行ったのか、理解できるような内容です。
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山陽小野田市の中央図書館で、所属している読書会の主催者さんが選書している本棚を見に行った。 月1で本についてのラジオも放送されている方で、その番組の中に「名著だけどまだ読んでない本を読むよ」的なコーナーがある。 聴いてると私もまだ読んでない、たぶん言われないと今後も手に取りそうも...
山陽小野田市の中央図書館で、所属している読書会の主催者さんが選書している本棚を見に行った。 月1で本についてのラジオも放送されている方で、その番組の中に「名著だけどまだ読んでない本を読むよ」的なコーナーがある。 聴いてると私もまだ読んでない、たぶん言われないと今後も手に取りそうもない本がたくさん紹介されるんだが、 今回の図書館の選書はちょうどそのコーナーにちなんだ本棚になっており、 放送中に気になった名著を3冊借りて帰った。 その中の1冊、蟹工船。 ただし、読みやすい現代語訳だ。 読み心地としては、西村賢太さんを読んでるみたいだった。 つらい、しんどい、寒い、汚い、苦しい、臭い、重い、痒い、痛い、不快。 酷烈な労働環境の中、極寒のカムチャッカの海を行く蟹工船。 解説によると、著者の小林多喜二は、その過酷さ、搾取される労働者の惨めな様子を描いたのではなく、なぜ労働者がそのような過酷な労働、人間性をも剥奪されるような搾取に至ったのか、その構造を描いているという。 そして、物語に明確な主人公はなく、労働者の集団が主人公になっている。 なるほど、ほんのれんラジオの戦争回で、この辺りの時代背景を聞いていたから、戦前の不景気に次ぐ不景気、急激な人口の増大によるどうしようもない当時の日本の閉塞感が痛いくらいに伝わる。 そして、ひとりひとりの心理描写がなく、行動や状況がやや唐突に描かれるあたり、読みにくくはあるが、構造を炙り出そうとする気迫に筆力を感じた。 2008年頃、非正規労働者の増大をはじめとする貧富の格差拡大により、この作品はベストセラーになったらしい。 物語は、資本主義における資本家の搾取の構造についてのみでなく、バラバラなはずだった労働者の団結を描いて幕を閉じる。ここも示唆深い。 ちょうどコテンラジオで「リンカン編」を聴いていて、中央権力に対する抵抗感の違いが、日本ではこのような文脈の上に語られるのか…、とこんな部分についても興味深く読んだ。 通読したあと、装丁を眺める。 商業的に売れなければならないのはめちゃくちゃよくわかるんだが、 ちょっと労働者のイラストをカッコよく綺麗に描きすぎてないかしら。 プロレタリア文学に於いて、この装丁はちょっと複雑なのでは?とか思ってしまった。
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