商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2014/10/01 |
JAN | 9784093883863 |
- 書籍
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ちいさなかみさま
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ちいさなかみさま
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商品レビュー
3.5
8件のお客様レビュー
話の主たる人に嫌な人が出てこない、それだけで心がじんわりと温められた気がしました。 そして、ちょっとした行動や何気ない一言が、心を軽くしたり力になることが数多あるんだということを改めて感じました。 それはまた逆になることも同じくらいあるはずで、自分のこれまではどうだったかとも省...
話の主たる人に嫌な人が出てこない、それだけで心がじんわりと温められた気がしました。 そして、ちょっとした行動や何気ない一言が、心を軽くしたり力になることが数多あるんだということを改めて感じました。 それはまた逆になることも同じくらいあるはずで、自分のこれまではどうだったかとも省みました。 やさしい気持ちが連鎖し続ける世の中を望むだなんて「絵に描いた餅」と笑われるんだろうけど、少しでもそこに近づける心がけだけは忘れたくない、そんなことを今さらながらに考えました。
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石井光太さんの本ということで、期待して読みました。悪くはないのですが、ちょっと物足りなさもあって☆3つ。 この本を読んで感じたのは、「私はひとりぼっちじゃない、気にかけてくれている人がいる」その思いが、人に生きる力を与えるということ。 紹介されているエピソードはどれも心温まる...
石井光太さんの本ということで、期待して読みました。悪くはないのですが、ちょっと物足りなさもあって☆3つ。 この本を読んで感じたのは、「私はひとりぼっちじゃない、気にかけてくれている人がいる」その思いが、人に生きる力を与えるということ。 紹介されているエピソードはどれも心温まるもの。 「お茶、いかがですか」と、お店の喫茶スペースにやってくる人に声を掛けるおばあちゃんの話。 痴呆症で老人福祉施設にいる夫を見舞う妻の話、「妻の名前」。 大人が怖くて、大人を見ると大泣きをする小さな女の子。その女の子が「人生のセンパイ」である小学生たちと出会って、大人が怖くなくなるエピソード。 どんな悪天候の日でもジョギングをする知的障がいのある青年。会う人会う人に「おはよう!」と声を掛けるから「おはよう兄さん」と呼ばれている。無視する人もいるけれど、彼の「おはよう!」の声かけに元気をもらっている人やワンちゃんもいる。このエピソードもよかった。
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石井光太が実体験したこと、身近で聞いた話を集めたショートストーリー集。 生きるとは厳しいこと。 そんな中にも、ちいさな幸せ、信じられることは必ずある。 それを「ちいさなかみさま」と表現する。 いわゆる「いい話」を集めたものだけど、ただただ甘い話ではないところが良いところ。 道...
石井光太が実体験したこと、身近で聞いた話を集めたショートストーリー集。 生きるとは厳しいこと。 そんな中にも、ちいさな幸せ、信じられることは必ずある。 それを「ちいさなかみさま」と表現する。 いわゆる「いい話」を集めたものだけど、ただただ甘い話ではないところが良いところ。 道徳の授業のような押し付ける感じもない。 信じるというのは、その人が信じる姿勢になれるということ。そこに人間の底力、素晴らしさがあるのだと思う。 大切な人や、大切な何かを失う事、そんな中、非現実的なことであれ、人生を肯定するためにフィクションでも、嘘でも信じ、生きていけること、例えば「二人のシャーム」「雲の上の順番」「一月の蝶々」「大切な嘘」「妻の名前」など。 世の中から疎んじられ、価値を認められないような弱い存在の人たちが、地域の老人などから暖かく受け入れられている、挨拶などを心待ちにしていること。そこに大きな価値がある。世の中捨てたものじゃない。 人の行い、人生への向き合い方は、当人が決めること。 物事を肯定的に捉えることも、否定的に捉えることもできる。 過酷な状況の中で、悲観的に考えがちな状況で、一見なんてことない事象の中に、大切なものを見つけ、信じること。それが嘘でもフィクションでも、肯定的に捉えるための物語を考えること。それは、暗闇に光る小さな光のようである。「おはよう兄さん」「オードリー」 それが、それぞれの人の中にある「ちいさなかみさま」なのだろう。 個人的には「同級生」の話が一番心に残った。 小学生時代のトランスジェンダーであったはずの同級生がいつの間にか学校に来なくなったこと。長崎であった女装の男性と二重写しになる。そして物語ラストの女装の男性の心遣い、トランスジェンダーとして生きていくことの過酷さと仲間への心使い、自ら色々批判を受け、生きてきたこと、老いが奪っていくもの、人生、世界に対するアラーム。色々なものが混じっている。 それが切ない。 今日マチ子の絵はただただかわいらしく、いつもの毒のようなものがない。話を忠実に移したイラストという感じで、お話しを見つけるためのインデックス記号としていいかも知れない。
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