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逆転の英文法 ネイティブの発想を解きあかす NHK出版新書445
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2014/10/10 |
JAN | 9784140884454 |
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逆転の英文法
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商品レビュー
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8件のお客様レビュー
英語の名詞と動詞について、日本語の訳語にとらわれず、英語の発想とはどういうものなのかを説明したもの。外延と内包とかアオリストとか、具体的には実況中継の現在形とか「〜しかけている」の進行形とか、それなりに突っ込んだ内容を、平易な言葉で説明しようとしている本。「私が読者として考えて...
英語の名詞と動詞について、日本語の訳語にとらわれず、英語の発想とはどういうものなのかを説明したもの。外延と内包とかアオリストとか、具体的には実況中継の現在形とか「〜しかけている」の進行形とか、それなりに突っ込んだ内容を、平易な言葉で説明しようとしている本。「私が読者として考えているのは、ひっくり返されるだけの英文法をすでに勉強している方たち」(p.8)ということなので、英語やり直し組には向かないかもしれない。 この著者は放送大学の『言葉と発想』という教材を書いていて、それが結構分かりやすく面白いと思ったので、読んでみた。内容は放送大学の教材とそんなに変わらないと思うが、だいぶ内容やポイントを絞っているので、新書の形態でお手軽に読もうとした人にとっては案外読みにくいし分かりにくいかもしれない。 あとは面白いと思ったことのメモ。まずa, one, some, anyの名詞の取り出し方のそれぞれの違い、というのが分かりやすかった。「1個のXを指す」という意味だけど、「oneは’数’の部分に重点があり、’a’は種類の部分に重点がある」(p.92)とか、「’some X’は『特定できないこと』に重点があり、’an X’は『Xという種類の個体』に重点がある(p.93)とか、「’any X’は『どれでもよいこと」に重点があり』」(p.95)とか分かりやすい。つまり、”There were seven people there for one job.”(1つの仕事に7人、に重点)と”... a job”(7人が集まっていたのが仕事であるということに重点)の違い、”some new project”(どんな企画か分からないことに重点)と”a new project”(新企画を持っていることに重点)、”any book”なら(本ならどれでも、に重点)と”a book”(本であることに重点)の違い、というのが分かる。さらにthe Xなら「①これまでの話や習慣などをヒントにして ②『それ以外ではおかしい』というX個体を入り方によって絞り込んでほしい」(p.105)というのも面白い説明だと思った。つまり絞り込めないような時にはtheは使わない、という説明で、初歩的なミスは防げるかもしれない。それから、なぜ動詞のことをverbというか、というのは気にしたこともなかったが、「これはもともと同士がラテン語で’verbum verborum’, 英語だと’the word of words’, つまり『語の中でもっとも大切な語』と呼ばれたことに始まる。」(p.114)というのは知らなかった。あと完了形と過去形の「訳し分けのテクニック」ということで、「・完了文には、訳文の文末に終助詞『よ』『ぞ』をつけてみる ・過去文には、訳文に『そのとき』『あのとき』を挿入する」(p.181)というのは初めて聞いた。最後に「アオリスト」は言語学の授業で習ったけど、英文法では習わなかったし、あんまり覚えていなかった。けどこの概念がこういう風に活かされるのか、というのを知ると今更ながら言語学って面白いなとか思った。 ということで、正直本当に逆転したい人が逆転できるかどうかはちょっとよく分からず、真面目にやろうと思えば『言葉と発想』を読むのがいいと思ってしまった。とにかく訳文を知っただけでは理解したことになりません、という語学の基本の姿勢を理解するには良い本だと思う。(24/08/31)
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冠詞や時制といった、初歩的ながら日本人にとってしっかりとした理解が難しい事項について、それは、英語に一対一で対応する日本語によって英語を翻訳できるとする訳語主義にあるとして、そうではないネイティブの発想によりそれらを理解しようとする。
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サブタイトルが「ネイティブの発想を解きあかす」とあるように、英語から日本語に置き換えて理解したふりをするのではなく、「発想」を理解することで英文法を理解するというのが今回の本だ。 主に次の点を取り上げている。代名詞・普通名詞の発想、漢詩の発想、現在形・進行形の発想、完了形の...
サブタイトルが「ネイティブの発想を解きあかす」とあるように、英語から日本語に置き換えて理解したふりをするのではなく、「発想」を理解することで英文法を理解するというのが今回の本だ。 主に次の点を取り上げている。代名詞・普通名詞の発想、漢詩の発想、現在形・進行形の発想、完了形の発想といった具合に、なかなか理解しづらいポイントについて解説がなされている。 冠詞や時制は日本語にないものだけにストンと理解できるレベルになるには時間がかかる。訳語だけに頼っていては元になる部分の理解がいつできるのか不安になる。文語本なので手軽にパラパラ読み進めて理解できるのでちょうどよい。
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