商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2014/10/10 |
JAN | 9784480096296 |
- 書籍
- 文庫
精神と自然
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精神と自然
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ジャン=ピエール・シャンジューとポール・リクールの対談『脳と心』を読んだとき、科学者シャンジューの、専門バカとは全く隔絶した博識ぶりと、哲学全般にも及ぶ理解の深さに感嘆したものだった。 本書の著者、ヘルマン・ワイルもかなりの博識で、哲学的思考もよくたしなんだようだ。相対性理論出現...
ジャン=ピエール・シャンジューとポール・リクールの対談『脳と心』を読んだとき、科学者シャンジューの、専門バカとは全く隔絶した博識ぶりと、哲学全般にも及ぶ理解の深さに感嘆したものだった。 本書の著者、ヘルマン・ワイルもかなりの博識で、哲学的思考もよくたしなんだようだ。相対性理論出現の頃からアインシュタインの盟友だが、その後の量子力学にも強く理解を示した。 本書の中心をなす哲学的文章は講義録で、認識論や主体の問題を含め、重要な主題について語られている。 しかしどうにも難解に感じたのは、やはりこの人は科学(物理学)と数学の人であって、それをベースにして哲学的に思考している。だから私自身の発想とは根本的に異なるのだ。 そしてここに現れてくる程度の数学や物理学についてさえ、私の理解力はどうにもおぼつかない。理系の方が読んだらもっと面白かったに違いない。 私としては、ベルクソンやフッサール等に対する風変わりな(「理系の」)批判がちょっと興味深かった。
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