商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2014/10/01 |
JAN | 9784062779470 |
- 書籍
- 文庫
峠うどん物語(下)
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峠うどん物語(下)
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商品レビュー
3.8
36件のお客様レビュー
2024.9.11読了。 上巻もあっという間に読んでしまいましたが、下巻はさらに惹き込まれて読みました。歳をとると涙もろく、上下巻どのお話も泣いてしまいましたが、「今年もまた、喪中につき」という淑子ちゃんのかかりつけ医の榎本先生の奥さんのお話が泣けました。根っからの町医者の榎本先...
2024.9.11読了。 上巻もあっという間に読んでしまいましたが、下巻はさらに惹き込まれて読みました。歳をとると涙もろく、上下巻どのお話も泣いてしまいましたが、「今年もまた、喪中につき」という淑子ちゃんのかかりつけ医の榎本先生の奥さんのお話が泣けました。根っからの町医者の榎本先生、その先生とずっと過ごしてきた奥さん、そしてその背中を見ながらも医療センターで働く息子さん、みんなの想いと榎本夫婦を慕い、気遣う町の人たち。それぞれがとても優しい良いお話でした。 他にも、おじいちゃんの親友のヤクザのわびすけさんのお話もまた泣けました。 「アメージンググレイス」悪いことばかりしていた自分さえも救ってくださろうとする神様を讃える歌詞だそうで、私も曲は知っていたけど歌詞は知らなかったので、知ると余計に曲が沁みる気がするし、確かにわびすけさんをおくるにはぴったりの曲だと思いました。 重松清さんの作品では、他にたくさんお薦めのものがあるようなので、ぜひ他のものも読んでみたいと思います。
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催事場の前のうどん屋。 ライバルの店が出現したりする。 最後は主人公のよっちゃんが初めての葬式に出席して、おじいちゃんのうどんをすするところで終わる。
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下巻では上巻よりもよっちゃんの顔見知りやおじいちゃんの親友など、よっちゃんの割と近くで生きる人たちの死が多くあったように感じました。 上巻ではよっちゃんがおじいちゃんおばあちゃんのうどん屋を手伝いながら、斎場を訪れる人たちによって色んなことを学んでいたが、下巻ではそれが遂に身をも...
下巻では上巻よりもよっちゃんの顔見知りやおじいちゃんの親友など、よっちゃんの割と近くで生きる人たちの死が多くあったように感じました。 上巻ではよっちゃんがおじいちゃんおばあちゃんのうどん屋を手伝いながら、斎場を訪れる人たちによって色んなことを学んでいたが、下巻ではそれが遂に身をもって実感しているという感じ。 柿の葉うどんが下巻では物語の主軸を担っていたと思う。おじいちゃんと親友の最後のアメイジング・グレイスの話は特に印象深かった。 「お父さん、俺、医療センターに勤めて十五年だよ。十五年間に何人の患者さんを看取ってきたと思う?百人じゃきかないよ。ぜんぶ立ち会った。俺が聴診器をあてて、脈をとって、散瞳を確認して、家族に頭を下げるんだ。残念でした、よくがんばってくださいました、ご冥福をお祈りします……ウチに来たときにはもう手遅れの状態だったとしても、俺たちが頭を下げるんだ。家族が泣き叫ぶのを、俺たちが見るんだ。町医者のぶんも俺たちが背負うんだよ。そういうのをぜんぶ」(P.96) この町医者と医者の息子のやりとりの中にあった息子のこの言葉がなぜだかとても心にささった。
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