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峠うどん物語(下) の商品レビュー

3.8

37件のお客様レビュー

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2024/12/18

上巻を読んでそのまま読んだ下巻。上巻同様、読んだのは2014年、小6。 下巻、確か戦後に食べた思い出のうどんが食べたくて尋ねてきたご婦人がいて、おじいちゃんがうちじゃないって言いながら出したのがその思い出のうどんだった、っていう話があったような記憶。

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2024/09/14

2024.9.11読了。 上巻もあっという間に読んでしまいましたが、下巻はさらに惹き込まれて読みました。歳をとると涙もろく、上下巻どのお話も泣いてしまいましたが、「今年もまた、喪中につき」という淑子ちゃんのかかりつけ医の榎本先生の奥さんのお話が泣けました。根っからの町医者の榎本先...

2024.9.11読了。 上巻もあっという間に読んでしまいましたが、下巻はさらに惹き込まれて読みました。歳をとると涙もろく、上下巻どのお話も泣いてしまいましたが、「今年もまた、喪中につき」という淑子ちゃんのかかりつけ医の榎本先生の奥さんのお話が泣けました。根っからの町医者の榎本先生、その先生とずっと過ごしてきた奥さん、そしてその背中を見ながらも医療センターで働く息子さん、みんなの想いと榎本夫婦を慕い、気遣う町の人たち。それぞれがとても優しい良いお話でした。 他にも、おじいちゃんの親友のヤクザのわびすけさんのお話もまた泣けました。 「アメージンググレイス」悪いことばかりしていた自分さえも救ってくださろうとする神様を讃える歌詞だそうで、私も曲は知っていたけど歌詞は知らなかったので、知ると余計に曲が沁みる気がするし、確かにわびすけさんをおくるにはぴったりの曲だと思いました。 重松清さんの作品では、他にたくさんお薦めのものがあるようなので、ぜひ他のものも読んでみたいと思います。

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2024/08/12

催事場の前のうどん屋。 ライバルの店が出現したりする。 最後は主人公のよっちゃんが初めての葬式に出席して、おじいちゃんのうどんをすするところで終わる。

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2023/11/27

下巻では上巻よりもよっちゃんの顔見知りやおじいちゃんの親友など、よっちゃんの割と近くで生きる人たちの死が多くあったように感じました。 上巻ではよっちゃんがおじいちゃんおばあちゃんのうどん屋を手伝いながら、斎場を訪れる人たちによって色んなことを学んでいたが、下巻ではそれが遂に身をも...

下巻では上巻よりもよっちゃんの顔見知りやおじいちゃんの親友など、よっちゃんの割と近くで生きる人たちの死が多くあったように感じました。 上巻ではよっちゃんがおじいちゃんおばあちゃんのうどん屋を手伝いながら、斎場を訪れる人たちによって色んなことを学んでいたが、下巻ではそれが遂に身をもって実感しているという感じ。 柿の葉うどんが下巻では物語の主軸を担っていたと思う。おじいちゃんと親友の最後のアメイジング・グレイスの話は特に印象深かった。 「お父さん、俺、医療センターに勤めて十五年だよ。十五年間に何人の患者さんを看取ってきたと思う?百人じゃきかないよ。ぜんぶ立ち会った。俺が聴診器をあてて、脈をとって、散瞳を確認して、家族に頭を下げるんだ。残念でした、よくがんばってくださいました、ご冥福をお祈りします……ウチに来たときにはもう手遅れの状態だったとしても、俺たちが頭を下げるんだ。家族が泣き叫ぶのを、俺たちが見るんだ。町医者のぶんも俺たちが背負うんだよ。そういうのをぜんぶ」(P.96) この町医者と医者の息子のやりとりの中にあった息子のこの言葉がなぜだかとても心にささった。

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2023/12/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中学の時に、友達のお母さんが病気で亡くなった。 私は曽祖父〜ひ孫の4世代の家で育ち、遺族側としてのお葬式は中学生になるまでに3回も経験していたので、遺族以外の立場でお葬式に参加したのはそれが人生で初めてだった。 泣いている友達と他の参列者の中で、会ったことのない人の死を悲しめなくて、かといって会ったこともないのに興味本位で「最後のお別れ」列に並ぶクラスメイトにはいい気がしなくて、なんとも言えない気持ち悪さがあったのを思い出した。 ああいうときに峠うどんに行くんだろうな、と読みながら思い出した。

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2023/11/02

最初の短編に出てきた柿の葉うどんのエピソードが下巻のテーマなのだろう。終戦、大水害を経て生きてきた人々が中心に描かれている。町医者の矜持としての喪中はがきは、やや現実離れしていたかも……。淑子の祖父の親友・わびすけ。ヤクザになってしまった親友との心のつながりが、最終章「アメイジン...

最初の短編に出てきた柿の葉うどんのエピソードが下巻のテーマなのだろう。終戦、大水害を経て生きてきた人々が中心に描かれている。町医者の矜持としての喪中はがきは、やや現実離れしていたかも……。淑子の祖父の親友・わびすけ。ヤクザになってしまった親友との心のつながりが、最終章「アメイジング・グレイス」で明らかになったのが良かった。高校入試の日に自殺した同級生を想う淑子のように、下巻はどこかふわふわした読後感で、涙することもなかったな~

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2021/11/05

市民斎場のお向かいにあるうどん屋を営むおじいちゃんとおばあちゃん。孫で中学生のよっちゃんが時々お手伝いに通いながら、人生の大切なことを学んでいくお話。 お葬式が終わって、うどん屋に立ち寄る人たちは色々な思いを抱えていて。 無口で頑固な職人のおじいちゃんとおせっかいでおしゃべりで優...

市民斎場のお向かいにあるうどん屋を営むおじいちゃんとおばあちゃん。孫で中学生のよっちゃんが時々お手伝いに通いながら、人生の大切なことを学んでいくお話。 お葬式が終わって、うどん屋に立ち寄る人たちは色々な思いを抱えていて。 無口で頑固な職人のおじいちゃんとおせっかいでおしゃべりで優しいおばあちゃん。どちらも味のある人物です。お客さんに対しての振る舞いがわきまえていて思いやりがあって。まだ14歳のよっちゃんの目を通して、生と死について考えさせられるね。でもお説教臭いことは一切なくて、さすが重松清さん。1つ1つの話が心に沁みました。

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2021/06/14

峠にある斎場の向かいのうどん屋が舞台。 中学生の淑子を中心に、人間の心の中の深いところを揺さぶられる話。 斎場の向かいのうどん屋にくるお客さんってどんな人だろうって想像してしまう。 私だったらどんな気持ちの時にこのうどんを食べたくなるのか、ちょっと考えさせられた。

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2019/03/01

火葬場前のうどん屋だからこそできる人間模様。 日本人としての侘び寂びなのだろうか。時にとても心地よくも思える。

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2017/11/24

重松清氏の作品であるが、目頭が思わず熱くなるほどの事はなかった。 「葬儀斎場」の前にある「うどん屋」の話なのだが、それゆえに、いろいろな物語が綴られる。 不愛想で頑固なおじいちゃんと、話し上手で世話好きなおばあちゃん。 ううん?どこかの二人ににているなぁ。 正反対な二人だから、う...

重松清氏の作品であるが、目頭が思わず熱くなるほどの事はなかった。 「葬儀斎場」の前にある「うどん屋」の話なのだが、それゆえに、いろいろな物語が綴られる。 不愛想で頑固なおじいちゃんと、話し上手で世話好きなおばあちゃん。 ううん?どこかの二人ににているなぁ。 正反対な二人だから、うまく行くのかもしれない。 「家族は亡くなる」ということは、その前提に「家族がいる」ということ。 やっぱり、重松清氏のテーマは「家族」そして「愛」なんだなぁ・・・・

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