商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | インスクリプト |
発売年月日 | 2014/10/01 |
JAN | 9784900997486 |
- 書籍
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革命のつくり方
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革命のつくり方
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商品レビュー
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2014年3月、台湾で起きた学生による立法院占拠。代議制への危機感を集約してたちまち全土に拡がり、非暴力と組織力によって歴史に残る成功例となるこの「ひまわり運動」=“革命”の現場に立ち会った港千尋による克明な記録
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ある場所を占拠するには、その場所は空虚でなくてはならない。占拠とは、空虚を発見することから始まる。この運動は、立法の場が空虚であることを発見し、その空虚に創造の力が潜在していることを証明した。言い換えれば「黒箱」のなかにある「闇」を闇のまま放置するのではなく、箱のなかにある空虚を発見し、これをエネルギーに変えたのである。(p.91) 立法の空間が占拠され、そのすぐ外の空間もまた占拠されたとき、まず起こるのは認識上の変化である。いつも車で通る道に人が溢れて通れない。昨日までの道が道でなくなり、何か別の場所に変わってしまっている。そこではじめて、道が何によって道になっていたかに気づかされる。道を道にしているのは法であり、その法が生まれるのが壁の向こうにある空間だということだ。そうした認識上の変化があちらこちらで起こっている。(p.152) 福島の原発事故は、日本人がエネルギーという日常的には目に見えない、巨大な対象を具体的に考えるきっかけになった。すべての事故は、モノに潜在している日頃は目に見えない関係性の絡まりを顕わにする。具体的なモノを使い、政治を具体的に考える状況を作りだすのである。太陽花運動もその意味では、議会という具体的なモノをひとつの対象として、貿易協定という、目には見えないが巨大な関係性の絡まりを、一気に可視化したと言えるだろう。(pp.168-169)
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著者は台湾ひまわり学生運動を都市論や哲学、芸術論といった多岐に渡る切り口から考察している。この書は港千尋が学生視点から運動の成り行きを俯瞰して見つめ、学生がとった所々の行動がいかにして、全体的なムーブメントへと発展したかを述べている。そのため行動を具体的に細かく分析している点が印...
著者は台湾ひまわり学生運動を都市論や哲学、芸術論といった多岐に渡る切り口から考察している。この書は港千尋が学生視点から運動の成り行きを俯瞰して見つめ、学生がとった所々の行動がいかにして、全体的なムーブメントへと発展したかを述べている。そのため行動を具体的に細かく分析している点が印象的である。
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