商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2014/09/01 |
JAN | 9784163901312 |
- 書籍
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水声
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水声
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商品レビュー
3.5
64件のお客様レビュー
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箱根本箱で、ブックディレクターさんにセレクトしてもらったうちの一冊。曰く、文体が柔らかく素敵で、SFなどではないのに、確かな実感を持って時間が行き来する、どこかありそうな日常。設定もなるほどよく考えられてると思う。関係性が徐々に明らかになり、そういうことかと思わされる。 みずみずしく、淡白でひやりとした湖のような文体で語られる秘めた熱く危うく曖昧な心。ひどくふつうでないのに、この二人が共に暮らすことがあたりまえである感覚があった。家族の謎を少しずつあきらかにしながら、柔らかく肯定される過ぎていく日々。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
終始、穏やかで静かな語りに不穏な空気が混じる。この家族には一体何が隠されているんだろうと、耳を傾けるように読んだ。 今にも電池が切れる時計の針のように、ゆっくりとした危うい時を最後まで刻んでいた。それが思い出語りの、現在と過去を行き来する様子と重なって、パラパラと崩壊していく姿を見ているようだった。時系列もバラバラに語られるのに、身体にすうっと吸収されていくのが心地よかった。
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素敵な装丁に惹かれて。 時間がいったりきたりだけど、視点は主人公のままなのでわかりやすい。 テーマに対して、さらさらと綺麗な表現。 「人間は、人間であるかぎり、それほど違っちゃいないよ」
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