商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2014/09/01 |
JAN | 9784087754193 |
- 書籍
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逢坂の六人
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逢坂の六人
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日本初の勅撰和歌集『古今和歌集』の仮名序に登場する六人の歌人(六歌仙)たち。 執筆者である紀貫之と六人の交流を描いた物語。 「やまと歌は、人の心の種として、よろづの言の葉とぞなれりける。花に鳴く鶯、水にすむ蛙の声を聞けば、生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける」 貫之の信念「やまとの心には、やまとの歌」。 時代を幾つ越えてもなお、やわらかく心に響くやまとの言霊に触れ、新年早々優雅な気分に浸れた。 この時代ならではの腹黒い駆け引きも悲恋も、全てが夢うつつに煌めくのだから不思議。 時勢からはずれた者たちが集った逢坂山。 綺羅びやかな都からはずれ、夢もやぶれ、そうして溜まった鬱憤も歌に込めれば人びとの心により一層深く入り込む。 なんと悲しき性。けれど人びとの心を捉えるのはそんなはずれの歌ばかり。いつの世も人びとにリアルに寄り添えるのはそんな歌。 「たとひ時移り、事去り、たのしびかなしびゆきかふとも、この歌の文字あるをや」 貫之の記した通り、時代が過ぎ流行り歌や流行り言葉が目まぐるしく変わろうとも、いつの世も人の心を掴む古のよき歌は、この先も変わらず残っていくことよと思った。 周防柳さんはこれが初読み。これからも追いかけたくなる作家さんに出逢えて嬉しい正月だった。 昨年のこの時期に読んだ川上弘美さんの『三度目の恋』を思い出す。在原業平の悲恋のお話。あの話を深く掘り下げて読めたのが嬉しい。 この時代の恋物語は現代と違って奥深い。表面だけでは分からない裏面がある。それもまた楽し。
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簡単に言ってしまうと、紀貫之と六歌仙のお話。紀貫之といえば『土佐日記』の作者であることは覚えてたけど、『古今和歌集』の撰者であったことはすっかり忘れていたので、そもそもその時点で目から鱗(笑)そして、小野小町や在原業平と同時代の人なんだな~ということを実感できるところが小説のいい...
簡単に言ってしまうと、紀貫之と六歌仙のお話。紀貫之といえば『土佐日記』の作者であることは覚えてたけど、『古今和歌集』の撰者であったことはすっかり忘れていたので、そもそもその時点で目から鱗(笑)そして、小野小町や在原業平と同時代の人なんだな~ということを実感できるところが小説のいいところなのかしらね、とも。当時の和歌はやはり難しくて凡人にはなかなか理解できず、なぜあの六人が”六歌仙”なのかずっと分からなかったけど、ナルホドこういう切り口もアリか!ちいひめスゲェ!と思ったですよ。歴史物語としても面白いし、登場人物がそれぞれ個性的なのでその点でも面白い。特に壬生忠岑と凡河内躬恒のコンビは最高ですな(笑)
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醍醐帝の御代、道真を放逐した時平に和歌集編纂を命じられた紀貫之。序文執筆に悩みながら、想いを馳せた幼少期…の内の、後の六歌仙らの語りがメイン。 登場人物は多いが、百人一首でお馴染みの人達ばかり。しかし、50歳過ぎの小野小町は完全に婆扱い…やな時代だわあ(笑) 地味ながら、黒主の天智・天武の因縁話が面白い。 圧巻は、幼いながらも利発な貫之と、晩年の僧正遍昭の絡み。対決でも成敗でもなく絶妙。 僧正遍昭が仁明帝の寵を受けたのは史実だろうけど、双子の弟…は流石にやり過ぎな感が。ましてや仏像の胎内で幼い貫之に悪戯とは、かなり罰当たり。
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