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物語 ベルギーの歴史 ヨーロッパの十字路 中公新書2279
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物語 ベルギーの歴史 ヨーロッパの十字路 中公新書2279

松尾秀哉(著者)

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物語 ベルギーの歴史 ヨーロッパの十字路 中公新書2279

924

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2014/08/23
JAN 9784121022790

物語 ベルギーの歴史

¥924

商品レビュー

4.5

10件のお客様レビュー

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2024/08/24

ベルギー旅行のため、飛行機内で読了 公用語が2つあって大変だなあ、くらいにしか思っていなかったが、やはり言語と宗教はアイデンティティに大きく関わるものだけに、北部フランデレンと南部ワロンの間にはかなりの断裂がある様子。遠い昔の話でなく、今もなおくすぶっているというのだから驚く。 ...

ベルギー旅行のため、飛行機内で読了 公用語が2つあって大変だなあ、くらいにしか思っていなかったが、やはり言語と宗教はアイデンティティに大きく関わるものだけに、北部フランデレンと南部ワロンの間にはかなりの断裂がある様子。遠い昔の話でなく、今もなおくすぶっているというのだから驚く。 王室と政治の関わりも面白い。近代的な立憲主義でもなく、北部と南部の統合の象徴かというとそうなる部分とそうなりきれない部分もあるようで、小さい国ながらかなり複雑な国なのだということが分かった。そんな国にEUの本部があるのだなあ。 あと、政権が日本以上にコロコロ変わってるのも面白いな。

Posted by ブクログ

2024/04/12

ベルギーは日本の関東地方とほぼ同じ広さで人口1100万人強で東京都の人口と同じくらいの小国。夏は涼しく夜九時頃まで明るい。冬は寒くて雪が多く日照時間が短くなる。北海道の気候に一番近い。昼休みを長くとり、日光浴を楽しみ、夜はゆっくりと遅くまで食事とビールを味わう生活。 もっとも悩ま...

ベルギーは日本の関東地方とほぼ同じ広さで人口1100万人強で東京都の人口と同じくらいの小国。夏は涼しく夜九時頃まで明るい。冬は寒くて雪が多く日照時間が短くなる。北海道の気候に一番近い。昼休みを長くとり、日光浴を楽しみ、夜はゆっくりと遅くまで食事とビールを味わう生活。 もっとも悩ませているのは言語、公用語問題とのこと。オランダ語を話す北方のフランデレン(仏語フランドル、英語フランダース)地方、フランス語を話す南方のワロン地方、人口の0.5%はドイツ語を話す多言語国家。フランデレン:ワロン=6:4  様々な国からの統治を受け、オランダからの独立は1830年、勢力均衡を保つため五大国要請による永世中立政策は1939年成立、西洋内では若い国。 中立政策の紆余曲折、言語問題の解決のための連邦制導入、王室との確執、外交問題、コンゴ動乱などに触れ、独特の妥協や合意に対する苦悩を伴う現状にも言及。欧州共同体本部の設置場所が最後までもめてブリュッセルに至った経緯についても、両語圏という国内事情によるものとのこと(スパークの外交手腕)。 ローマとゲルマンの境界線に位置するベルギーに新しい欧州の機関をおくことは戦後平和の象徴、ヨーロッパの首都となっている。 ベルリンとパリを東西に結ぶ直線と、イギリスとイタリアを南北に結ぶ直線が、ベルギーで交差する「ヨーロッパの十字路」 日本の天皇とベルギー王室との交流についても触れている。 ゲーテ戯曲『エグモント』制作 フェリペ二世の恐怖政治、斬首されたエフモント伯ラモラルが主人公 ルーベンス オランダ独立戦争激戦地アントワープでカトリック信徒 聖像を禁ずるプロテスタント抵抗し宗教画描いた宮廷画家、多言語習得した能力も認められ政治的な外交交渉も担った 弟子アンソニーヴァンダイク『キリスト昇架』1610年『キリスト降架』フランダースの犬の少年ネロが憧れた。 開催地をトーキョーと発表した国際オリンピック委員会会長ジャック・ロゲ氏はベルギー人で整形外科医。肥大化したオリンピック競技の適正化と見直しに努め、野球とソフトボールが除外されたらしい。 2007年リスボン条約による欧州理事会常任議長設置の初代議長ベルギー首相ファンロンパイ氏は、日本通で俳句集を出版しているらしい。 ある夏の日「めきめきと麦伸ぶるなり我多忙」 EUノーベル平和賞受賞にて「ノーベル氏の宿題果たし平和の世」 東日本大震災に想いを寄せて「震災後仁愛の風流れ込む」 誰かとともに「地球には日当たりあるも我ら蔭に居り」 長い苦悩の歴史があって、今がある。「自分の言葉で語れるように」ともう一度歴史を学びなおしたという著者の想い、物語を重視したということで今後も学んでいきたい。

Posted by ブクログ

2022/09/01

ヨーロッパの十字路に位置しているため、古代から戦乱の舞台となり、建国後もドイツやフランスなどに翻弄され続けてきた国、ベルギー。 19世紀建国の混乱、植民地獲得、二つの世界大戦、公用語をめぐる紛争、分裂危機までを描きます。 EU本部を首都に抱え、欧州の中心ベルギーは、欧州の問題の縮...

ヨーロッパの十字路に位置しているため、古代から戦乱の舞台となり、建国後もドイツやフランスなどに翻弄され続けてきた国、ベルギー。 19世紀建国の混乱、植民地獲得、二つの世界大戦、公用語をめぐる紛争、分裂危機までを描きます。 EU本部を首都に抱え、欧州の中心ベルギーは、欧州の問題の縮図でもあります。

Posted by ブクログ

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