商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所 |
発売年月日 | 2014/08/09 |
JAN | 9784758438391 |
- 書籍
- 文庫
天の梯
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天の梯
¥682
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商品レビュー
4.6
377件のお客様レビュー
題名が美しいだけでなく、最終巻の集大成として、「天」(そら)、「梯」(かけはし)という2つの漢字で全てが表現されている。お見事である。 「食は人の天なり」と源斎先生の言葉が、澪の心星を確固たるものにする。 野江の身請けはできるのか?源斎先生との関係はどうなるのか?澪は「雲外蒼天...
題名が美しいだけでなく、最終巻の集大成として、「天」(そら)、「梯」(かけはし)という2つの漢字で全てが表現されている。お見事である。 「食は人の天なり」と源斎先生の言葉が、澪の心星を確固たるものにする。 野江の身請けはできるのか?源斎先生との関係はどうなるのか?澪は「雲外蒼天」となるのか? 蛇足だが、神狐の世話をひそかにしてくれていたひとは誰か? 料理や食材をを通じて、心の中に味が染みてくる。葛は雑草であり、とても強い。踏まれても踏まれても立ち上がる。「親泣かせ」と呼ばれた自然薯もまたセンスがある表現だった。蛸飯は季節も表している。キレイな水の流れが早いところに蛸は生息する。背景にそんな事まで彷彿とさせられた。 東西で異なる料理が、現代では往来が容易になり複雑に入り混じった文化を築いている。昔は独自の文化が根付いており、今でもその名残があることを知ることができる。音楽同様、料理はまさに人の心に根付くものだと感じる。 最終巻であるが、この作品の最後の章「天の梯」粟おこしは東西文化だけでなく、故郷を思う気持ちと「おこし」にも大きな意味が隠されていた。 そしてシリーズの題名である「みをつくし料理帖」も終始一貫した意味が込められている。この章だけで、もう一冊描かれるのではと、後ろ髪をひかれつつ本を閉じた。
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10巻に及ぶシリーズ 逸る気持ちを抑え じっくりと味わい 読み終えた。話し言葉で綴られる 時代小説ならでは。それが人情本なら尚更。 懸命に生きる人様には、誰もが等しく心を拐われるだろう。 人の思いに寄り添える それさえ 時として容易くはない。 だからこそ人情話は絶えず、人は己れ...
10巻に及ぶシリーズ 逸る気持ちを抑え じっくりと味わい 読み終えた。話し言葉で綴られる 時代小説ならでは。それが人情本なら尚更。 懸命に生きる人様には、誰もが等しく心を拐われるだろう。 人の思いに寄り添える それさえ 時として容易くはない。 だからこそ人情話は絶えず、人は己れの内にある悪魂をおい隠そうと次々と手に取る。
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こんなに最新刊が待ち遠しい本は初めてでした。発売日、書店で平積みされている本の表紙の絵を見ただけで泣けてきたのは私だけではないはず…。みをつくし料理帖に、髙田先生の本に出会えて良かったです。これからもきっと何度も読み返すと思う大切なシリーズです。
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