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昆虫はすごい 光文社新書
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昆虫はすごい 光文社新書

丸山宗利(著者)

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昆虫はすごい 光文社新書

858

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2014/08/07
JAN 9784334038137

昆虫はすごい

¥858

商品レビュー

4.1

74件のお客様レビュー

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2025/11/17

昆虫の姿かたちから暮らしや社会性、そして人とのかかわりなど、幅広く解説してくれる一冊。遺伝子を残していくため。の一言にまとめられているけれど、多種多様な形態や行動は人間と相似のもの、反対に奇妙に見えるものもあり、特に寄生・共生の様相はよくこういう関係になったものだと感心してしまう...

昆虫の姿かたちから暮らしや社会性、そして人とのかかわりなど、幅広く解説してくれる一冊。遺伝子を残していくため。の一言にまとめられているけれど、多種多様な形態や行動は人間と相似のもの、反対に奇妙に見えるものもあり、特に寄生・共生の様相はよくこういう関係になったものだと感心してしまう。そして人間の生活に伴い虫も千年レベルの短い時間で進化しているというのもちょっとした驚きだった。 また本論とは外れるけれど、一時期はやった農耕・牧畜は逆に人間側が支配されているのだ。という見方を、そういう面もあるが真面目に受け止める必要はないとバッサリ切っているところは笑った。

Posted by ブクログ

2025/11/04

 昆虫大好き少年だった私が、大人になって忘れていた昆虫愛を再熱させられるきっかけになったのが本書でした。  ほぼほぼ飛ぶのが昆虫ですが、鳥以前、さらには翼竜のいた一億年以上前に、昆虫はすでに空を飛んでいました。 昆虫は、地球で最初に空に活躍の場を広げた生物であるという話からも、...

 昆虫大好き少年だった私が、大人になって忘れていた昆虫愛を再熱させられるきっかけになったのが本書でした。  ほぼほぼ飛ぶのが昆虫ですが、鳥以前、さらには翼竜のいた一億年以上前に、昆虫はすでに空を飛んでいました。 昆虫は、地球で最初に空に活躍の場を広げた生物であるという話からも、昆虫はすごい、と思います。  オスをフェロモンでおびき寄せたり、メスに貢ぎ物をプレゼントしたり、子だくさんだったり、一個の巨大な卵を産んだり、擬態も得意です。 これらの行動を、ヒトが同じような行動(求愛や育児やモノマネ)をするよりもずっと昔に、昆虫が既にやっていたとみると、やっぱり昆虫はすごい、なと思います。  クモをハンティングするハチもいます。キョジンベッコウバチという世界最大のハチで、翅を広げた大きさはヒトの子どもの掌を超え、タランチュラを専門的に狩ります。昆虫すごい・・・。  昆虫の社会性も無視できません。アリの社会性や、アリと共生したり寄生したりする他の昆虫の生き方は、喩えるなら、ヒトと共生するネコやイヌなどのペットの生き方や、ブタやウシやヒツジなどの家畜の生き方、そしてヒトの食べ残しなどのエサ目当てで生きるネズミやカラスの生態を連想させます。  私は(ゴキブリやオサムシやマイマイカブリは苦手なので、)必ずしも昆虫礼賛ではないのですが、本書を改めて読み直して、昆虫のすごさや偉大さに感嘆しました。 「昆虫には興味があるけど、あまり知らない」、あるいは「昆虫は好きではないけど、どんなものか知りたい」という人の気持ちを想像して書き上げたのが本書である、と著者の丸山さんの言葉があるように、初心者向けの内容になっていると思います。第1章をまるまる割いて、多様性から変態、進化、そもそも昆虫とはといった定義まで分かりやすく書かれているからです。  外で「飛ぶ宝石」のオオセイボウ(青いハチ)を偶然発見してから、ここ数ヶ月、昆虫にまた興味が湧いていて、知り合いが昆虫好きということもあり、話題になったので読み直すことにしましたが、とても面白かったです。

Posted by ブクログ

2025/08/22

様々な昆虫の生態について網羅的でありながらも詳細にわかりやすく書かれている。 昆虫たちの生存戦略は極めて効率化されていて無駄がない。遺伝子を残すという目的を達成するために取られた進化の過程は、まさに独特で多様で本当に面白い。 強い虫に擬態したり、安全かつ確実に子孫を残すために...

様々な昆虫の生態について網羅的でありながらも詳細にわかりやすく書かれている。 昆虫たちの生存戦略は極めて効率化されていて無駄がない。遺伝子を残すという目的を達成するために取られた進化の過程は、まさに独特で多様で本当に面白い。 強い虫に擬態したり、安全かつ確実に子孫を残すために寄生したり、様々な毒を持ったり、全て種の存続のための進化の結果であると考えると、長い年月をかけて闘ってきた昆虫たちの道のりが頭に浮かんでくる。 また、農業をするアリや他の虫と共生するアリ、他のアリを奴隷にするアリなど、アリたちの生き残ろうとする姿は、人間の歴史にとてもよく重なるように思える。 これらを踏まえると、人間が昆虫から学ぶべきところが実に多いことを実感せずにはいられない。 昆虫の研究は、その領域に終始しても有意義であるだけでなく、人間の領域にも展開できる点において今後も重要な研究対象であることは確かだろう。 とても面白いし創造力を掻き立てられるような本だと思いました。

Posted by ブクログ