商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2014/08/05 |
JAN | 9784087754179 |
- 書籍
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天に星 地に花
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天に星 地に花
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4.2
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江戸時代中期、久留米藩の大庄屋の次男坊として生まれた庄十郎 跡継ぎとなるおとなしい兄に比べ、好奇心旺盛で百姓に混ざって働き、大人の話を興味深く聞く庄十郎だったが、ある日疱瘡にかかってしまう… 病に打ち勝った庄十郎だったが、彼を看病をし疱瘡にかかってしまった母と荒使子ののぶはあっ...
江戸時代中期、久留米藩の大庄屋の次男坊として生まれた庄十郎 跡継ぎとなるおとなしい兄に比べ、好奇心旺盛で百姓に混ざって働き、大人の話を興味深く聞く庄十郎だったが、ある日疱瘡にかかってしまう… 病に打ち勝った庄十郎だったが、彼を看病をし疱瘡にかかってしまった母と荒使子ののぶはあっけなく死んでしまう… そのことで兄に「母が死んだのはお前のせいだ」家を追われる 二度と帰って来ることはできないと、庄十郎はわずか14歳で自分の病を癒やしてくれた鎮水に弟子入りし、医師を目指す それから一度も故郷を訪れることもなく、修業を重ねる庄十郎 『天に星、地に花、人に慈愛 』 『人』には百姓も含まれているはずなのに… 悪天候、害虫により作物を得られず餓死していく百姓… こうした餓えと年貢などの圧政に百姓の怒りは一揆に向かっていく 鎮水の教えを守りやがて独立し、凌水先生となった庄十郎 常に百姓の生活を見つめ寄り添う凌水 やがて… 田植え、祭、雨乞い… 筑後平野に息づく人々の生活が浮かび上がってくる 登場人物には実在していた人物もおり、作品は涙なくしては読めなかった 「人間ちいうもんは、ここぞと思うときに、命ば懸けなきゃならんときがある。そのとき、世の中におったかおらんかで、そのあとの世の中ががらりと変わってしまう」 こんな影響力のあることは私にはできないけど、せめて今日1日誰かを笑顔にしたいな〜自分も笑顔でいるようにしたいな〜と思った ずっと手元に置いておきたい作品
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医師となった大庄屋の次男の人生を軸に、ばか殿の圧政、農民の暮らしや困窮や怒り、有能な家老、大庄屋、庄屋の姿を描く。久留米藩有馬家領において。慈愛に満ちたまなざし。 描写は凄惨、出産シーンは目に浮かぶよう。 読み応えあり。
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久留米有馬家御領を舞台に、井上村大庄屋高松家の次男・庄十郎の生涯を主軸に、圧制に苦しむ領民、百姓と庄屋、大庄屋との確執、かつて一揆を捨て身で食い止めた御家老・稲次因幡の生き方などを、農村の自然溢れる描写と、どこまでも逞しい百姓たちの生き様とともに描く歴史小説。 久留米の土地柄や...
久留米有馬家御領を舞台に、井上村大庄屋高松家の次男・庄十郎の生涯を主軸に、圧制に苦しむ領民、百姓と庄屋、大庄屋との確執、かつて一揆を捨て身で食い止めた御家老・稲次因幡の生き方などを、農村の自然溢れる描写と、どこまでも逞しい百姓たちの生き様とともに描く歴史小説。 久留米の土地柄や歴史に疎く、前半はなかなか進まなかったけれど、庄十郎が医師を志し、名医・鎮水の弟子となったあたりからはグイグイ引き込まれて読んだ。 一部表題にもなっている「天に星、地に花、人に慈愛」という家老・稲次が掲げた掛け軸の言葉が作品全体を優しく包む。 遊興の限りを尽くし、領民にその犠牲を強いるばかりの為政者。それを体を張ってでも諫めることのできない側近達。二度目の一揆騒動で不幸だったのは、家中に稲次のようなものがいなかったことだという言葉が胸に沁みる。国を治める者の度量というものをしみじみと思う。 「人間は、お上が気に入らんでも、正かこつなら、せにゃならんこつがある」 一揆の責めにあい多くのものが断罪されたとき、庄十郎がみよに言った言葉が深く胸に刺さる。 昔のことを描きながら全く古びず、今に十分通じる人の在り方というものを深く描いた素晴らしい作品でした。
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