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特攻体験と戦後 新編 中公文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2014/07/25 |
| JAN | 9784122059849 |
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特攻体験と戦後 新編
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特攻体験と戦後 新編
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商品レビュー
4
7件のお客様レビュー
戦争体験を持つ二人の特攻体験者が、戦後30年を経てその従軍経験を対談形式で語り合う内容は、時代を超えた貴重な視点を提供しています。特に、島尾敏雄の「陶酔」という言葉が示すように、戦争の極限状態における複雑な感情や美しさについても触れられており、深い考察を促します。加藤典洋の解説が加わることで、近年の戦争関連作品との違いも明確になり、読者にとって理解を深める助けとなります。
ただし、対談の内容は思想的で難解な部分もあり、戦争の悲惨さが薄れる印象を受けるかもしれません。しかし、吉田氏のあとがきからは生き残った者の苦悩が伝わり、戦争のシリアスさを改めて感じることができます。対談部分をより深く理解するためには、事前に著者の他の著作を読むことが推奨されるかもしれません。全体として、戦争の真実を探求するための刺激的な一冊です。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
戦後30年経ってからおぼろ気に語られる戦争を、戦後80年の現在地点からは、簡単には理解させてくれない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
元の対談は1977年文藝春秋対談企画。つまり戦後30年くらい。 対談の後には、ふたりの一文(おそらく単行本の巻末収録)と、最初の文庫化1981年に際しての島尾敏雄の解説があり、その時点で吉田満とともに文庫化を祝えなかったと弔意を示している。 で、この中公文庫は、2014年刊行。 読んだのは2025年。 中村草田男が、「降る雪や明治は遠くなりにけり」と詠んだのは、明治が終わって約20年後。 「戦後は遠くなりにけり」、「昭和は遠くなりにけり」と、もじって感慨に耽るのは、生き延びた者の、あるいは後に生まれた者の特権だが、数十年単位で「トぶ」ことができる本でもある。 ……このフレーズ、いかにも知っていたかのように引用したが、ぼやっとしか知らなったのを検索して特定し、したり顔していたら、ニコニコ大百科にて、 >昭和は遠くになりにけりとは、ノスタルジーである。 https://dic.nicovideo.jp/a/%E6%98%AD%E5%92%8C%E3%81%AF%E9%81%A0%E3%81%8F%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%AB%E3%81%91%E3%82%8A とズバリ言われており、あー自分の連想って依拠するのは教養じゃなくネットジャーゴンで、しかもぼんやり引用でいいこと言っちゃいたい欲望まで言い当てられた、とひとりタジタジした次第。 本に戻るが、この対談だけファサッと投げ出されても若干わかりづらかったかもしれないが、そこはさすがの加藤典洋、解説にて、百田尚樹の「永遠の0」を持ち出して、読者のトぶジャンプボードを用意してくれた。 私は吉田満の本「戦艦大和ノ最期」は未読だが、終戦直後に書きつけられた手記をもとにした、きっと凄まじい文章なんだろう。鎮魂の書とでもいえるような。 島尾敏雄のほうは集中的に読んでいるので、このふたりの相違が、むしろ対談を読むにつれて浮き彫りになるのが、面白いと思った。 全員が同じ戦争を経たのに、全員違う経験をしている。 まあ、当たり前だが。ヒトはヒトなのにボクはキミじゃないから。 水木しげるの漫画で、ほう、あんたはナニナニ連隊でソコソコに出兵ですか、フハーッ、みたいな会話を読んだことがあるが、体験者は、「あの戦争」を巡る「同じ」と「違う」で、ずっと話し続けられるんだろう(、あるいは、同化と異化の浸透圧で、目の前の他者をないがしろにする心理機制が働くのか……このへんは太宰治にありそうな)。 それこそ「大きな物語」と、「生の一回性」の振幅差として。 それを島尾敏雄が、「自分のは特攻体験ではなく、特攻"隊"体験だった」と言うのに、一回性のクサビを打とうとする作家としての意識がある、と見た(特権化と、謙譲と)。 もちろんこの対談、ふたりそれぞれ物腰柔らかで、ジェントルで、そりゃ文芸の側に立つ大人同士ってこういう温度感だよなという、表面はそうなのだが、どちらも一個の作家として主張しているので、対談における小さな渦が、書籍になって読者に届くころには巨大な渦になっているような、気がした。 その上、橋川文三、吉本隆明、鶴見俊輔、加藤典洋といった渦の作り手(扇動者?)を一冊に収めているあたり、文庫担当者の編集力(扇動能力?)グッジョブと言わざるを得ない。 特に、島尾「あれ(戦争の原則を破る特攻)をくぐると歪んじゃうんですね」、吉田「歪まないとくぐれないようなところがありますね」、前後の会話は、折に触れて参照したい。 あ、ところで、島尾の特攻中途頓挫体験を、ドストエフスキーの死刑直前恩赦体験に似ているなと思っていたら、加藤典洋がまったく同じことを書いていて、よき杖をもらった気がした。 @ 太平洋戦争で「特攻死」を目前に生き残った若者たちは、何を思い、戦後をどう生きてきたか。戦争を文学作品として記録した二人の作家が、戦艦大和からの生還、震洋特攻隊隊長という極限の実体験とそれぞれの思いを語り合う。同世代の橋川文三、吉本隆明、鶴見俊輔の関連エッセイを追加した新編増補版。 目次 Ⅰ ・特攻体験と戦後 対談 ・近くて遠い人 吉田(1923~1979) ・特攻隊体験 島尾(1917~1986) ・島尾さんとの出会い 吉田 ・旧版解説 島尾 Ⅱ ・戦中派とその「時間」 橋川文三(1922~1983) ・島尾敏雄―戦争世代のおおきな砦 吉本隆明(1924~2012) ・吉田満―戦中派が戦後を生きた道 鶴見俊輔(1922~2015) ◇解説 もう1つの「0」 加藤典洋(1948~2019)
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厚みがある本ではありませんが、対談の内容は思想的な話が多くて難解。戦時の体験談も語り口調が柔らかいためか、戦争の悲劇性・悲惨さがあまり伝わってきませんでした(あえて悲劇的な体験を語るのを避けていたのかもしれませんが)。 対談部分より、島尾氏・吉田氏それぞれによるあとがき(?)の...
厚みがある本ではありませんが、対談の内容は思想的な話が多くて難解。戦時の体験談も語り口調が柔らかいためか、戦争の悲劇性・悲惨さがあまり伝わってきませんでした(あえて悲劇的な体験を語るのを避けていたのかもしれませんが)。 対談部分より、島尾氏・吉田氏それぞれによるあとがき(?)の方が分かりやすく、戦争のシリアスさも感じられたように思います。特に、実際に大和での特攻に参加した吉田さんのあとがきからは、生き残ったことの苦しみなどが垣間見えたような気がします。 あとがきでは、発言の元となっている著作等について引用があるため分かりやすかったのですが、対談部分はそれがなかったので理解することが難しかったのかも? だとすると、対談部分をより理解しようとするなら、あらかじめ二人の著作を読んだうえで対談部分を読み始める必要があるように思いました。
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