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性の進化論
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性の進化論
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商品レビュー
4.4
5件のお客様レビュー
かなりボリュームがあるので、飛ばしながら拾い読み。 それでも面白かった。 男性器の形状や仕組み、精子競争に関する記述が一番面白かったかも。 排卵期の一人の女性に対して複数の男性が集まるのが身体の仕組み的にはよくできてるのかな?
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「人類の本性に合っているのは、一夫一妻ではなく乱交である。」 本書を荒っぽく要約するとこうなる。 このことが、 ・農耕を開始するまで狩猟採集民であった人類の生活様式(ここでは、食料や性などあらゆるものについての「平等主義」があった。乱交こそが、環境に適応し、生存確率を高める上で...
「人類の本性に合っているのは、一夫一妻ではなく乱交である。」 本書を荒っぽく要約するとこうなる。 このことが、 ・農耕を開始するまで狩猟採集民であった人類の生活様式(ここでは、食料や性などあらゆるものについての「平等主義」があった。乱交こそが、環境に適応し、生存確率を高める上で最善の手段であった。) ・人類に最も近縁な霊長類ボノボの性行動 ・世界各地の少数民族に見られる生活様式 ・現生人類の(他の霊長類と比べて)巨大なペニスや睾丸、膨らんだ乳房などの身体的特徴 といった多数の証拠に基づいて説得的に述べられる。 ホッブズが前提としていた、原始において「闘争状態」であったという人類像は、ホッブズが生きていた当時の荒廃したヨーロッパの世相というバイアスによるものであり、実際の先史の狩猟採集民たちは、これと相反して、性行動としては乱交を基本とした、平等で平和な暮らしをしていた。 農耕を採り入れてから、人類の生活は(嫉妬、紛争、戦争、病気の発生などいろいろな意味で悪しき方向へ)大転換した。 「一夫一妻こそが至上」というのは、農耕開始以降、人為的に生み出された「文化的」産物である。 これまで数多の宗教、思想、道徳、政治etc.が、禁欲や貞節などを説いてきたが、結局、どれも人間の本性を根本的に変えるには至っていない。 人類にとって望ましい生き方や性行動とはどんなものか? 本書は、その問いを考えるきっかけを与えてくれる。 非常にエキサイティングな一冊。
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「人間という種は本質として一夫一妻である」という通説 に対して、そうではなく、ボノボ的な乱婚の状態こそが 人間の本来の姿であるとする説を主張し、大いに物議を 醸した本。この本を読んだ限り著者の主張はすんなりと 腑に落ちるし、少なくとも真面目に取り上げて研究するに 値する説だと思う...
「人間という種は本質として一夫一妻である」という通説 に対して、そうではなく、ボノボ的な乱婚の状態こそが 人間の本来の姿であるとする説を主張し、大いに物議を 醸した本。この本を読んだ限り著者の主張はすんなりと 腑に落ちるし、少なくとも真面目に取り上げて研究するに 値する説だと思うのだが、この本は「通説」に対する攻撃 が必要以上に繰り返される印象で損をしている気がする。 もっとも欧米ではそれくらい「通説」が科学的にという よりは倫理的精神的に強固な砦を築いているということ なのかもしれない。 我々は狩猟生活には戻れはしないのだから、人間の本質を しっかりと正しく捉えてそれに基づいた生活を送るという ことは重要なことであろう。もちろん乱痴気な生活を 薦めているわけではない(笑)。
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