商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2014/07/01 |
JAN | 9784120044243 |
- 書籍
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月の裏側 日本文化への視覚
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月の裏側 日本文化への視覚
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商品レビュー
3.5
12件のお客様レビュー
文化人類学の大家、レヴィ=ストロース氏の日本文化に関する論評を編纂した本です。 学校で教えられるようなエジプト、ローマ、ギリシャ以来の世界史と対比して、文献などがない古代日本やアメリカ先住民の歴史を「月の裏側」と比喩し、本書のタイトルとなっています。少し日本文化を褒め過ぎな気も...
文化人類学の大家、レヴィ=ストロース氏の日本文化に関する論評を編纂した本です。 学校で教えられるようなエジプト、ローマ、ギリシャ以来の世界史と対比して、文献などがない古代日本やアメリカ先住民の歴史を「月の裏側」と比喩し、本書のタイトルとなっています。少し日本文化を褒め過ぎな気もしましたが、禅や武士道なんかのよく取り扱われる題材ではなく、古事記や日本書紀などの神話について、アメリカ先住民の神話などと比較して深く考察している点が非常に興味深かったです。 著者の意見がどれだけ的を得ているかは判断つかないですが、神話の考察を読んだことで縄文文化への興味は間違いなく深まりました。ゲノム解析で明らかになった人類の足跡を紹介する「種の起源」という本によれば、平均的な日本人のゲノムを周辺諸国と比較すると、縄文人の遺伝子が日本人と周辺諸国の集団との遺伝的距離を大きくしているそうです。この点から、日本文化の独自性を考える際には、縄文文化を知ることが非常に重要なのではと思います。 (浅学なため、偉そうに論じれませんが、)古事記や日本書紀には、渡来系の征服者たちが取り込んだ、縄文時代から伝わる神話や伝承が一部織り込まれていると考えており、これらの神話がアメリカ先住民や東南アジアの島嶼部の神話と共通点を持つことを知り、大変興味深く感じました。
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「月の裏側」なんとも魅力的なタイトルである。 レヴィ=ストロースといえば構造主義を生み出した文化人類学者で、構造主義といえば学生の頃、浅田彰のポスト構造主義とか中沢新一だとかがベストセラーになって、ペダンティックだった学生たちはこぞって読む。よくわかんないけど読む。そう、で構造...
「月の裏側」なんとも魅力的なタイトルである。 レヴィ=ストロースといえば構造主義を生み出した文化人類学者で、構造主義といえば学生の頃、浅田彰のポスト構造主義とか中沢新一だとかがベストセラーになって、ペダンティックだった学生たちはこぞって読む。よくわかんないけど読む。そう、で構造主義とは現象を分析するとき、目に見えるものを比べるのではなくその背景にあるものの構造を見極める姿勢を指す。サルトルの実存主義と対立する考え方だ。ヨーロッパがなんでも進んでて正しくて偉いという考え方に真っ向から反対した。 「月の裏側」は日本文化への視覚とサブタイトルにあるように、日本文化を語る。日本の神話がどこから来てどこへ流れていったのか、日本とヨーロッパの文化が時にあべこべであること、日本の芸術、浮世絵。世界に比較するものがない縄文文明のオリジナリティ。 そして、日本は世界で唯一独自の文化を忘れずに「科学技術がもたらした変革との狭間である種の均衡を見出すのに成功してきた」 20世紀、世界の中心と勘違いしてアイデンティティが崩壊したヨーロッパと文化的に反対側、月の裏側にある日本こそが重要な鍵を握るという示唆。 ハイブリッドして過去を捨てず新しいモノを創り出していく独自性を日本人は大切にしていきたいもんですね
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レヴィ=ストロースから見た日本文化論。ユーラシア大陸の西端のフランスと東端の日本を比較して、神話の共通項などを語りつつ、鋸やろくろの使い方など日本の独自性を強調する。 民俗学、社会人類学の大家に日本を褒められて悪い気はしないが、やや思い込みがあるかもと感じた。
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