商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社 |
| 発売年月日 | 2014/07/01 |
| JAN | 9784334767785 |
- 書籍
- 文庫
新宿鮫 新装版(6)
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新宿鮫 新装版(6)
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商品レビュー
3.9
21件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いつも聴いているAudibleのナレーターが変わってしまい、いまいち自分が新宿鮫シリーズに求めるものと違っていたために、本作だけはKindleで購入。前作「炎蛹」では新たな登場人物のおかげでかなりコミカルな味わいになったと思いきや、本作ではこれまでの中でもかなり硬質な陰鬱な物語が展開される。まさに薄氷の上で舞うという副題がぴったりの作品となった。 本作で鮫島が追うのは、とある高級ホテルで何者かによって銃殺されたアメリカ人の殺人事件だ。ただし生活安全課に所属している鮫島は殺人事件を直接追うことは出来ない。彼が事件に関わってくるのは、このアメリカ人がどうやら日本国内でコカインの流通に関わっていたからだった。 一見すると随分と簡単な事件に思えるこの事件は、しかしやがて被害者が元CIAに関わっていたという情報から、がぜんきな臭さを帯びてくる。さらにこの事件に警視庁の公安や、『公安の中の公安』と呼ばれる公安総務が関わってくるに至っては、鮫島はこの事件が数十年と水面下の中で続く公安捜査の一端に関わっていることを知るようになる。 もともとキャリア捜査官であった鮫島が、新宿署に塩漬けにされる決定的な事件が、警視庁公安内部での暗闘と同期の友人の自殺だった。彼は自殺前に全てを告白した手紙を受け取っており、警視庁の上層部にとっては、この手紙はいわば爆弾という位置づけになっている。 その彼にとって、公安に関わる事件というのは、決して心地の良いものではないし、むしろ過去の古傷をえぐり出すような性質を持っている。しかし、刑事としての自分を全うしたいという欲求こそが生きる原動力となっている鮫島にとって、事件を諦めるという選択肢は存在しない。 一方で本作では、その鮫島とこれまで長い付き合いがあった晶の間に微妙な隙間風が吹き始めたことが描かれている。これまでの苦労が報われて、晶がボーカルを務めるフーズハニイは少しずつヒットを重ねるようになっているのだが、それに伴って鮫島と晶が過ごす時間は減っていく。さらに、有名になった晶は自由に新宿を歩くこともできず、そのことがより一層、鮫島との距離を広げていくことになっているのだった。 そして本作において、さらに物語を複雑にするのは、そのいわば宙ぶらりんになった鮫島が心惹かれるような女性が登場することにある。その女性との出会いや関わり方は、やや小説としては出来過ぎ感があるのだが、鮫島というキャラクターをより深掘りし、シリーズを進めるためには、こういった化学反応も必要だったのだろうと思わせてくれる。 前作で登場した仙田が本作で少しだけ登場して物語を前に進めてくれたり、晶との関係が少しずつ変化していったり、あるいはこれまではもっぱら敵役として登場してきた香田とのやり取りの中で鮫島が自分が刑事をしている理由を深く考えるようになったりと、本作は事件という舞台を取りつつも、キャラクターを深掘ることに注力をしたというのがシリーズの位置づけになる。 前作と一転して陰鬱な視点から描かれる警察内部の暗闘は、無間人形とは別の意味で常に物語に緊張感があふれており、読者を物語から逃げ出すことを許さない。 どうやら次回作では、鮫島は初めて新宿を離れた場所で事件に巻き込まれるらしく、より一層キャラクターを深掘るための展開がしばらく続くのではないだろうか。
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外事一課、公安総務、桜井商事など公安内部の様々なセクションがあって予備知識がないと難しかった 1作目で嫌なやつ要素を煮詰めたような香田が、傲慢ではあるが出世第一ではなく彼なりに筋を通していて不覚にもちょっといい奴に見えてきた
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ヤクザ・公安・政治家など多岐にわたる人種の現在・過去が入り混じる複雑な事件と、鮫島が杉田江見里という舞台女優に恋惹かれる2軸が螺旋状に展開していくため疾走感があった。 いじらしい晶もかわいく今後の恋の行方も気になる。 これでシリーズ6作まで読み進めたが、今のところ個人的ランキング...
ヤクザ・公安・政治家など多岐にわたる人種の現在・過去が入り混じる複雑な事件と、鮫島が杉田江見里という舞台女優に恋惹かれる2軸が螺旋状に展開していくため疾走感があった。 いじらしい晶もかわいく今後の恋の行方も気になる。 これでシリーズ6作まで読み進めたが、今のところ個人的ランキング3位。
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