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異邦人 世界の辺境を旅する 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2014/07/01 |
JAN | 9784167901509 |
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異邦人 世界の辺境を旅する
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異邦人 世界の辺境を旅する
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商品レビュー
3.5
10件のお客様レビュー
ガザ地区の入り口であるエレツ検問所までは行ったことがあるが、中に入る勇気はなかった。 著者は入った。 私の場合は、ただの野次馬なのでリスクを負ってまで入るのはちょっと、という感じだったのだろう。 20年以上前のことだ。 ガザ。 元はと言えば欧米の思惑もあり、イスラエルが建国さ...
ガザ地区の入り口であるエレツ検問所までは行ったことがあるが、中に入る勇気はなかった。 著者は入った。 私の場合は、ただの野次馬なのでリスクを負ってまで入るのはちょっと、という感じだったのだろう。 20年以上前のことだ。 ガザ。 元はと言えば欧米の思惑もあり、イスラエルが建国されたことに端を発する地区なのだろう。 しかしながら、ハマスなどのやり方によって死者が増えていることは否めない。 現在のイスラエルは、言ってみれば専守防衛に近く、やられたらやり返すが、あえてこちらからは攻撃しないのだから。 ウィルタ人というのは初めて聞いた。 日本人は義理人情に厚いところがあったと思う。 しかし、日本人ではなく日本政府となると義理人情はまるでなく冷たい国だ、特に日本人以外には。 それは、一部の既得権益に胡坐をかいている人たちが政策を決めているからなのか、既得権益を得ることのみに注力しているからなのか、それはわからない。 世界にはいろんな人々がいることを知った。 世界の国々は、ある程度は秩序だった、連続性のある対応をしているようい思うが、日本はどうなのか。 日本は住みやすい部分のある国だが、誇れる国ではないような気がする。 払ってもいい金額:300円
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著者の出自は被差別部落なのだそう。それを知らずに著者が世界の辺境を異邦人として旅した紀行ルポなんだろうと思って読み始めた。特に最初はガザ地区へ行ったり、そのうえポルノ映画館に入ったり、イラクでも売春宿に行ったりしているもんだから、平和ボケの日本人の興味本位を満たすために話題になり...
著者の出自は被差別部落なのだそう。それを知らずに著者が世界の辺境を異邦人として旅した紀行ルポなんだろうと思って読み始めた。特に最初はガザ地区へ行ったり、そのうえポルノ映画館に入ったり、イラクでも売春宿に行ったりしているもんだから、平和ボケの日本人の興味本位を満たすために話題になりそうなところに土足で踏み込んでいく系のものだと思っていた。 でも、実はそれはだいぶ違っていて、それぞれの土地で異邦人として生きる人たちにフォーカスしようとしているのがわかってくる。 特に一番最後「気の毒なウィルタ人」という北海道や樺太あたりに残る少数民族の章は一度読み、もう一度読み返した。ほかは外国の話で正直なところ実感に乏しいのだけど、原住民でありながら異邦人になることもあるという例だし、日本人が彼らを異邦人にしているのだから。日本では出自を隠して生きているのが、ロシアでは普通に自分のルーツを語りながら生きているという違いからも、過去から今に至るまでの日本人の狭量さを感じたよ。「気の毒なウィルタ人」という章題は、ウィルタ人との距離感がある感じがしてよくないと思ったけど、「気の毒」「かわいそう」と言いながら当事者性から距離をおく日本人に当てつけているのだろうかと深読みすれば、それなりのタイトルにも思えてくる。 文章がうまいとはいえないし、著者自身が落ち着かない激しい気性の人のような感じが漂ってくるんだけど、それも自身のアイデンティティに近いところだからか。うまいといえないのも、思いが筆を上回っているからなのかもしれない。そこに寄って書いていくのは苦しかろう。そんな煩悶が文章ににじんでいるような気もした。
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石井光太と同様に、虐げられ差別される人たちを取材テーマにしたノンフィクション、本書中にギリヤーク(ニブフ)人につての箇所がある。ギリヤーク人といえば村上春樹著、『1Q84』に中央公論社から出版されている『サハリン島』を引用していた、このギリアーク人については第6章にて詳細に説明...
石井光太と同様に、虐げられ差別される人たちを取材テーマにしたノンフィクション、本書中にギリヤーク(ニブフ)人につての箇所がある。ギリヤーク人といえば村上春樹著、『1Q84』に中央公論社から出版されている『サハリン島』を引用していた、このギリアーク人については第6章にて詳細に説明されている。
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