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出雲の阿国 改版(下) 中公文庫
1,320円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2014/06/25 |
| JAN | 9784122059672 |
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出雲の阿国 改版(下)
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出雲の阿国 改版(下)
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商品レビュー
4.3
8件のお客様レビュー
多様な人間模様と歴史的背景が織りなす物語を通じて、主人公の阿国が踊り続ける姿が描かれています。彼女の生涯は、豊臣秀吉から徳川家康までの時代を背景に、出雲から都へと向かう旅路を辿りながら、さまざまな人々との関わりを深く掘り下げています。特に、阿国の周囲にいる人々の心理描写が巧妙で、彼女の魅力だけでなく、個性豊かなキャラクターたちの葛藤や感情がリアルに表現されています。特にお松の複雑な心情や、阿国に対する憧れと嫉妬の間で揺れる様子は、読者に深い印象を残します。物語は、歴史と人間ドラマが交錯する中で、自己を貫くことの意味や、愛と嫉妬の葛藤を描き出し、読後には感情が豊かに広がる体験を提供します。長編ながらも、緻密な筆致と情感豊かなストーリーが、読者を惹きつけてやみません。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
1000ページを超える長い物語を読み終わった。 出雲の阿国の一生をたどりながら、秀吉から家康までの大坂、京都、江戸、駿府などの歴史や風俗が事細かに描写され、それが興味深い。 派手好き、普請好きな秀吉のせいで、百姓たちがどのような苦しい暮らしをしていたか、しかし、都に住む人たちは...
1000ページを超える長い物語を読み終わった。 出雲の阿国の一生をたどりながら、秀吉から家康までの大坂、京都、江戸、駿府などの歴史や風俗が事細かに描写され、それが興味深い。 派手好き、普請好きな秀吉のせいで、百姓たちがどのような苦しい暮らしをしていたか、しかし、都に住む人たちは、案外楽しく日々を過ごしていたなど、お国の一座にからめ、わかりやすく書かれている。 私が一番興味を持ったのは、出雲のたたら製鉄についてで、今も続いていて、日本遺産らしい。 出雲の阿国については、資料もあまり残っていないというのに、このような大部の物語を書けたのは素晴らしいと思う(史実とはだいぶ異なるのかもしれないけど)。 読み終わってからも、インターネットでたたら製鉄や登場人物について調べたり、世界が広がった。 お国そのものについて言えば、類まれなる美貌で、背も高く、肉付きもよく、声も大きく、何より、出雲平野の砂地でつちかった踊りの足さばきがうまく、出てくるだけで皆を虜にするような、カリスマ性のある女だった。 そして、周りの人々の描き方も秀逸で、稽古熱心なのにセンスのないお松を疎ましく思うお国など、よく描けていると思った。
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踊り手として生き、踊り手として死んだ女性の一代記である。学校で習う出雲の阿国は、歌舞伎の源流となった人。しかし、ここでは自分の踊りを見て、ノリノリになってくれる人々の前で踊るのが何より好きな女性として登場する。最初は、念仏踊りであったものが、阿国の踊りはどんどん進歩する、その結果...
踊り手として生き、踊り手として死んだ女性の一代記である。学校で習う出雲の阿国は、歌舞伎の源流となった人。しかし、ここでは自分の踊りを見て、ノリノリになってくれる人々の前で踊るのが何より好きな女性として登場する。最初は、念仏踊りであったものが、阿国の踊りはどんどん進歩する、その結果、阿国が現れる前と後では、日本の舞台芸術は変わる。頭で考えるより、音楽が鳴り、身体が動き、ステップか踏まれることで時代の変化が生まれる。阿国の人生はそんな人生。そして、それは高度成長で突っ走っていた昭和の時代と通じるものがあるのだろう。
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上巻の10倍惹きつけられて、ぐいぐいのめり込む読書体験ができた。これがあるから本は面白い。 信じられないほど練り込まれて首尾一貫した物語だった。 出雲という、そして鑪というお国の出自に始まって、 大阪の天満、堺や守口、京の都、中でも四条河原からの北野。そして江戸、駿府、美作を経...
上巻の10倍惹きつけられて、ぐいぐいのめり込む読書体験ができた。これがあるから本は面白い。 信じられないほど練り込まれて首尾一貫した物語だった。 出雲という、そして鑪というお国の出自に始まって、 大阪の天満、堺や守口、京の都、中でも四条河原からの北野。そして江戸、駿府、美作を経由し、最後にはまた出雲であり鑪へ戻る流れ。 歴史上の有名人物から、市井の庶民まで、登場人物を誰ひとり取りこぼさない丁寧さ。 「城」に、「女として、あるいは男として、つまりは人間の幸せや生きがい」を託す視点。 そして、お国はもちろん、周りの登場人物の感情が全てリアル。 特にお菊。憧れのお姉さんだったお国のそばで暮らすうち、自分のほうが優れている、とにかく若いし劣ったところなんて全くないしお国の愛情もなんならほしいままだしなんでこいつにかしずかねばならないのか?なんて思ってしまい、お国の男や立場全てが欲しくなる、実際奪う。 こういう女本当にいるし、私にも彼女のような一面はぜったいにあるし、そしてこういうことする女は大抵自業自得の報いを受ける。さらにその報いが、本人的にはすごく辛いのに、周りから見たらちょっとコミカルですらあって、それが世間の冷たさを引き立たせる。 そしてお松。 決して書かれることのない、表に現れることもなかった彼女の心のうちは、読者に委ねられていて、そこもすごくおもしろい。 どこを切っても有吉佐和子さんの知性、眼光、筆致が光っていた。 今読み終えたばかりで感情がまとまらないけど、 自信を持って生きていくし、私も死ぬまで踊り続けると強く決めた、なんて軽くまとめて今日は締めくくります。
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