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逆説の日本史(17) 江戸成熟編 アイヌ民族と幕府崩壊の謎 小学館文庫
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逆説の日本史(17) 江戸成熟編 アイヌ民族と幕府崩壊の謎 小学館文庫

井沢元彦(著者)

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逆説の日本史(17) 江戸成熟編 アイヌ民族と幕府崩壊の謎 小学館文庫

979

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2014/06/06
JAN 9784094060553

逆説の日本史(17)

¥979

商品レビュー

3.8

9件のお客様レビュー

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2021/06/01

今回も、前巻までに引きつづいて江戸時代の歴史があつかわれており、アイヌの歴史、本居宣長と平田篤胤の思想、ロシアの来航とそれに対する幕府の対応、そして薩摩藩や長州藩の藩政などが解説されています。 幕府の対外政策については、朱子学的な発想によって現実を正しく見ることができなかったと...

今回も、前巻までに引きつづいて江戸時代の歴史があつかわれており、アイヌの歴史、本居宣長と平田篤胤の思想、ロシアの来航とそれに対する幕府の対応、そして薩摩藩や長州藩の藩政などが解説されています。 幕府の対外政策については、朱子学的な発想によって現実を正しく見ることができなかったという、従来の著者の主張がくり返されています。著者は、朱子学を「宗教」だと断じていますが、このばあいの「宗教」は現実を歪めて認識させるイデオロギーというくらいの意味なのだと思います。そのうえで著者は、現代の「常識」にもとづいて、「宗教」的な認識のゆがみに対する否定的評価をくだしています。 著者のようなしかたで、明快に歴史的な事実に対する評価をくだすべきなのかという点では、どうしてもためらいを感じてしまいます。また、このような歴史の見かたが可能なのも、朱子学的なものの見かたから距離をとることができる現在の立場にもとづいていることへの留意も必要ではないかという気がします。たとえば中国史のように、歴史と思想がいわば骨がらみになっているようなばあいには、本シリーズのようなしかたで「常識」と「イデオロギー」を明確に切り離して歴史を語ることの意味が問いなおされることになると考えます。

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2019/12/17

アイヌ、国学、幕府外交と天保の改革、ユートピアとしての江戸。 唐突にアイヌ!と思ったら…松平定信によって歴史から消されたアイヌ。 アイヌの歴史は地方史ではなく日本史全般として扱って当然と思える内容だった。 差別と同化は、その思想の根は同じであるとはハッとした。日本人が好む「同化」...

アイヌ、国学、幕府外交と天保の改革、ユートピアとしての江戸。 唐突にアイヌ!と思ったら…松平定信によって歴史から消されたアイヌ。 アイヌの歴史は地方史ではなく日本史全般として扱って当然と思える内容だった。 差別と同化は、その思想の根は同じであるとはハッとした。日本人が好む「同化」は、野蛮人に文化なるものを教えて差し上げ、彼らにもっと便利な生活を教えて差し上げる(上から!)という「正義感」から来ているので、たちが悪いと猛反省。 そしてユートピアとしての江戸とは、「近代化反対」だと開国を拒んだ幕府や江戸町民たちのこだわりや完璧なエコ社会を紹介し、「近代化が絶対に正しい」とはいえないこと…万人にとって絶対に正しい主張はあるのか…を問いかけてくる。

Posted by ブクログ

2015/09/13

随分、江戸時代に付き合わされている感もあるが、それだけ長い時代であったのだろう。 この巻はアイヌとの交渉史、及び、朱子学の功罪が語られている。 アイヌについては、知らない事ばかりであったので勉強になった。朱子学は井沢氏の言う通り、罪な部分の方が多いのだろう。 江戸期の日本人の...

随分、江戸時代に付き合わされている感もあるが、それだけ長い時代であったのだろう。 この巻はアイヌとの交渉史、及び、朱子学の功罪が語られている。 アイヌについては、知らない事ばかりであったので勉強になった。朱子学は井沢氏の言う通り、罪な部分の方が多いのだろう。 江戸期の日本人の生活は基本的には満ち足りていたのだろう。今の、競争社会の厳しさを考えると、幸せって何なのか改めて考えてしまう。

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