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フロイトを超えて
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 紀伊国屋書店 |
| 発売年月日 | 1980/08/30 |
| JAN | 9784314003049 |
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フロイトを超えて
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新フロイト派とかフロイト左派と呼ばれたフロムは、正統フロイト思想を歪めた張本人として、フロイト回帰が旗印だったラカンの恰好の標的だった。しかしラカンの文章そして理論は難解すぎてとても手に負えぬ。(フランス語で書いてくれとフランス人に言われたという笑い話があるほどの、さらに和訳を理...
新フロイト派とかフロイト左派と呼ばれたフロムは、正統フロイト思想を歪めた張本人として、フロイト回帰が旗印だったラカンの恰好の標的だった。しかしラカンの文章そして理論は難解すぎてとても手に負えぬ。(フランス語で書いてくれとフランス人に言われたという笑い話があるほどの、さらに和訳を理解できるわけがない?)と嘆いていたらソーカル事件でラカンの権威が失墜してしまった。なかなか難しいものである、それでやっとフロムを安心して読める? フロムは初めの本『自由からの逃走』の時点ですでにフロイトの偉大さとともにその限界を厳しく指摘しているが、これはその集大成とも言える。大著ではないが、フロムらしい明快な構成で、いろいろな説をバサバサと切り落として行く。たとえばエディプス・コンプレックスとは母親への近親相姦的性的愛着から父親を憎む過程というのが定説だが、三部まであるソフォクレスの作品のうちフロイトがモチーフとしているのは第一部だけなのは片手落ちだ。全体をよく読めばこれは家父長制への反逆が重要な主題であることが良くわかる。何でも性的なものに結び付けようとするからこういう誤った認識に陥る、と辛辣である。フロイトの生きたビクトリア朝的中流ブルジョア階級のなかでしか通用しない理論、男尊女卑、幼児期への過剰なこだわり、ナルシズムや転移の非社会性、愛を科学的、経済的にしかとらえていない… さんざんである。 フロムの唱える社会心理学は、精神分析を下敷きとしながらも、その欠陥を容赦なく批判する一方、反対に心理的側面を排除するデュルケムも認めない。もちろん行動心理学も認めない。 あまりにも狭量すぎやしないかと思うのだが、それがまたそうでもない自由な発想の広がりを見せる絶妙さがある。大系を築ききれなかった弱さかもしれないけれど。禅思想が好きだったというのも頷ける。 この本が遺作である。論敵ぞろいの天国はあまり居心地の良い所ではないかもしれない。
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