商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2014/05/22 |
JAN | 9784103314424 |
- 書籍
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狂書伝
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狂書伝
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商品レビュー
3.3
9件のお客様レビュー
十七、八歳の姿に見える斑娘。 官僚で、書画の収蔵家である陳遷。 その収蔵品のなかにある、災いを招く手紙を処分して欲しいと斑娘は弟に頼まれる。 その手紙を手に入れるため陳遷の愛娘を人質にする...
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初めての作家だが、なかなかいい味わいの小説を書くなあ。中国・明時代の江南常松の何とも言えないというか、じわっと怖いというか、えぐいというか、不思議というか、そんな物語を淡々と描いている。権力を握っている地方高官・書家の陳遷が自分勝手で傲慢で、その息子の陳鋼が無茶苦茶な乱暴者で、な...
初めての作家だが、なかなかいい味わいの小説を書くなあ。中国・明時代の江南常松の何とも言えないというか、じわっと怖いというか、えぐいというか、不思議というか、そんな物語を淡々と描いている。権力を握っている地方高官・書家の陳遷が自分勝手で傲慢で、その息子の陳鋼が無茶苦茶な乱暴者で、なんとも胸糞悪い。幼いころに仙人に攫われて修行させられ、歳を取らなくなった斑娘が陳家のもとから曰くのある手紙を手に入れるために、陳遷の娘を誘拐する。それやらなんやら、いろいろな人物が入り乱れて物語は展開する。若い女性の手紙を偏愛する変な趣味の男なども出てくる。視点人物もしょっちゅう変わるし、そんなごちゃごちゃ感がかえって面白い。悪い奴の陳遷は結局罰せられない。勧善懲悪というのでもないのもいい。
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3.6。結構酷い事をサラッと書いてるのが、逆に酷さを際立たせてる独特の筆致が良。ただこの著者は、中長編より短篇や小話が連なる形式の方が好みかも。
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