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一言で表現すると、「牛を分析対象とすることてま当時の人々の生活様式などを明らかにした」書籍です。 ここでいう当時の人々とは主に中国地方(山地)に限りますが... 特に注目すべきなのは、当たり前のように行われていた牛の貸し借りが、経営目的ではなかったという点でしょう。 一般的なイメ...
一言で表現すると、「牛を分析対象とすることてま当時の人々の生活様式などを明らかにした」書籍です。 ここでいう当時の人々とは主に中国地方(山地)に限りますが... 特に注目すべきなのは、当たり前のように行われていた牛の貸し借りが、経営目的ではなかったという点でしょう。 一般的なイメージでいえば、牛を多く持つ人は自分の牛を増やし、それを売るというものでしょう。 もしくは、関係のある農民(小作人)に牛を貸し出し、農民は田畑を耕すのに牛を使用し、その代金を貸してくれた人に支払うようなイメージでしょうか。 全体としては後者のようなかたちで行われていたのですが、牛の貸し出しは、ほとんど貸した人間に利益をもたらさなかったというのです。 ではなんのために牛を貸し出していたのか。 この本を読めばその答えがわかります。 当時の人々がどのような価値観で牛を育て、生活していたのか、またどのような人々が生きていたのか... 牛に注目することで当時の人々の生活に肉薄していく、新たなかたちでのアプローチを行っているこの本は、歴史をしる上で貴重な視座になるはずです。
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