商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社 |
| 発売年月日 | 2014/04/10 |
| JAN | 9784334767341 |
- 書籍
- 文庫
新宿鮫 新装版(3)
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新宿鮫 新装版(3)
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商品レビュー
3.8
26件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これまでの二作が剥き出しの暴力を描いた作品だとすると、本作で描かれる犯罪は違法胎児堕胎と輸出という、よりジメジメとしていて、それであるが故により陰惨さを感じさせる。自分が子供を持つようになってから、子供が巻き込まれる犯罪作品というのは、あんまり楽しめなくなってしまったのだが、それが強制的な違法堕胎のように、母体にもダメージを与えるようなものだとより厳しい。 そのジメジメとした犯罪にさらに恐ろしさを加えるのは、違法堕胎の黒幕である藤崎彩香の障害となる人間を次々と殺していく、島崎ふみ枝という存在だ。ちょっとしたひっかき傷をつけるだけで数分後には血栓を生じさせてしまい、ターゲットを殺すことができるという毒薬を持つ彼女は、どこにでもいるような40代後半の看護師という職業を持ちながらも、裏では藤崎早香のために淡々と人を殺し続けていく。 そして、その不気味さにより一層の輝きを与えるのが、本作を最後まで読んだとしても、決して彼女の動機というか、あやかに献身的に尽くす理由がわからないということだ。物語の構造としては、引き取られた家族の娘であるいとこのために、腎臓を提供するために入院した病院で、彼女とあやかが出会ったということになっているのだが、あやかの絶望を見たときに、ふみ枝がそこまで思い入れを持つことになった理由は最後までわからない。 振り返ってみると、この新宿ザメという作品は、1作目も2作目も、主人公の鮫島が追う犯罪者は、どこか化け物じみたキャラクターで、深い人間的な設定がなされていたわけではなかった。おそらく、得体の知れない人間像を生み出そうとして、あえて作者はそのような設定にしたのだと思うのだが、その極致に至ったというのが、本作のふみ枝というキャラクターである。 40代後半の殺人者、しかも音もなく近寄って相手に軽くひっかき傷を負わせるだけで殺すことができるというと、まるで必殺仕事人を思わせるようなキャラクターだが、最後まで読み通したとしても、その素顔は何かのっぺりとした何かに塗りつぶされているような、そんな印象を持つ。 そこに何か情のようなものがあるとしたら、あるいは業のようなものがあるとしたら、それはあやかが自らのいとこに蘭を送り続けるのと同じ感情なのかもしれない。 そういった意味においては、今回の鮫島は主役として犯罪者を追う役目を追わされたとはいえ、結局のところその業を解き明かすところまでいかなかったという意味において、犯罪という浮かび上がってきた表象を削り取っただけの存在であったのかもしれない。
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プロローグ 月イチ“新宿鮫シリーズ”第三弾 『新宿鮫Ⅲ 屍蘭』 今度のお相手は貴女ならぬ鬼女! 新宿鮫こと鮫島がどう挑んでいくのか!? 期待に胸を膨らませ頁を捲った 本章 『新宿鮫Ⅲ 屍蘭』本作も文句なしの★5 今度の敵は偏向的な鬼女と王道な美人鬼女 2人の悪女との...
プロローグ 月イチ“新宿鮫シリーズ”第三弾 『新宿鮫Ⅲ 屍蘭』 今度のお相手は貴女ならぬ鬼女! 新宿鮫こと鮫島がどう挑んでいくのか!? 期待に胸を膨らませ頁を捲った 本章 『新宿鮫Ⅲ 屍蘭』本作も文句なしの★5 今度の敵は偏向的な鬼女と王道な美人鬼女 2人の悪女との対決だ 前作の『毒猿』のアクション系とは打って変わっての、女2人による静かなる復讐劇 哀しき絶世の美女に翻弄された静かなる鬼女の殺しが凄まじい 改めて、“女”の恐ろしさを痛感するとともに あまりのシリーズの面白さ奥深さに“新宿鮫X”までは読もう そう思った! エピローグ さて、題名の『屍蘭』である これは、正にいい得て妙である 実はこの物語には、もう一人の不幸な美女が 植物人間状態で病室に眠っているのである 植物人間が植物である蘭に埋もれた病室で横たわっているのである こんな的確な表現は他にない そして物言わぬ元凶は彼女にあった 3人の悪女が巻き起こす惨劇に新宿鮫はどう挑んでいくのか!? ミステリー要素は少ないものの、鮫島の行動、言動 が、読者の心を掴んで離さない いつものように一人掛け用の安楽椅子(登場30回目)で本書を読み終えると “こんなワクワクさせる月1企画はそうないよな!” 最後にそう思った!!! 完
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前作の「毒猿」が超絶バイオレンスアクションだったのに対して、こっちはねっとりサスペンス。ハラハラしっぱなしで500頁一気読みだった。 特に大好きなのが、ふみ枝のキャラ造形。慎ましく暮らす独身中年女性の皮を被ったサイコパス殺人鬼(しかも得物は毒仕込みの編み物の棒)っていうのが、個人的にぶっ刺さった。 綾香との歪な共依存関係も良かった。 タイトルの意味が分かるあかねの病室の描写に戦慄。こういう絵が浮かぶ描写力もさすが。
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