読書について

小林秀雄【著】

• 販売会社／発売会社: 中央公論新社
• 発売年月日: 2013/09/23
• JAN: 9784120045400

商品レビュー

2024/08/29

「その人の言葉を通してその人自身が見えるようになる―それこそ読書の醍醐味である。」

あぁ、さすが小林秀雄です！

2024/08/14

本棚にあった、小林秀雄さんの『読書について』が
たまたま目に留まった。どこで買ったのだろう。

最近、読書熱が高まっているし
一晩で読むのにちょうどよさそうな長さだったので
手に取ってみた。

帯にある「妙な読書法」というのは、
通学中や在宅時などのシーンに応じて
何冊もの本を並行して読み進めるというもの。

私も去年の後半から今年の前半にかけて
ずっとこの読み方をしていたけれど、
10冊ぐらい並読していると読んだ内容を端から忘れてしまって
読み直しになるのでもうやめた。
せいぜい、3冊ぐらいが限度か。

「文は人なり」であり、文章を通して作家に出会うのが
読書だと言うことをおっしゃっていて、
私は読み手としてまだまだだなあ、と思うなど。

たとえ小説であっても、単に受け身ではつまらない。
本によって思考が掻き立てられてはじめて、
意味のある読書だったと言えるのだろう。

そして、「文は人なり」であれば、
やっぱりAIで書いた小説は、形態としての表面を
なぞるだけに留まるんじゃないかな。
そんなことを思いました。

2024/07/06

先日ブックオフの本を読んだ後遺症？？
か図書館で小林秀雄さんの名前に目が止まり
読み始めた。
初めて小林さんの文書に触れたのだが、
ブックオフ…によれば東大生が読むような
難解な本とのこと、心してかかったのに
驚くほど平易な文章で、私でも理解できる！！
と喜びつつ、楽しんで読めた。

中でも読む事に関する助言で5個の箇条書きに
されていたものが、とても参考になった。
ぜひ実行してみたい。
小林さんほどの高名な批評家でも
助言を与えるのは難しいそうだ。
ありがたい助言です。