商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 築地書館 |
| 発売年月日 | 2014/02/03 |
| JAN | 9784806714705 |
- 書籍
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象にささやく男
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象にささやく男
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商品レビュー
4.7
3件のお客様レビュー
泣いたし笑った。人間と野生の象、お互い言葉は通じなくても、心を通わせることができるのだ。著者のアンソニーさんはそれを証明した。祝いの席を断り帰ろうとする会計士について行き、9ミリ口径の拳銃でタイヤに穴を開け、「ベッドを用意するからね。運悪くあなたの車はパンクだし、今夜はお祝いする...
泣いたし笑った。人間と野生の象、お互い言葉は通じなくても、心を通わせることができるのだ。著者のアンソニーさんはそれを証明した。祝いの席を断り帰ろうとする会計士について行き、9ミリ口径の拳銃でタイヤに穴を開け、「ベッドを用意するからね。運悪くあなたの車はパンクだし、今夜はお祝いするしかないね」と言い放ってお祝いするシーンはちょっとサイコパスで笑った。家族を殺され、群れからも孤立していた雄象のノムザーンが、アンソニーさんに何度も近付く姿は胸が苦しくなった。彼を見かける度に遠くからでも鼻でラッパを鳴らし、行く手を阻み、知らん顔しながら草を食む。でも彼がその場を立ち去ろうとすると引き止める。ノムザーンの気が済むまで連日この繰り返し。群れには相手にされなかったため、もしかしたら支配可能な人間をコントロールすることで自分の尊厳を守っていたのかもしれない。または、孤独が辛く、誰かにそばに居てほしかったのかもしれないと思うと、読んでいて涙が止まらなかった。 もしかすると人間が考えてるほど美しい関係だと象は考えていないかもしれない。私たちにはない様々な感情が象にもあるはず。どのように思われていたかは分からず、人間側で都合よく解釈してしまっているかもしれないにせよ、アンソニーさんと象たちの間に「信頼」は間違いなくあったはず。種を超えた関係の構築の壮大さ、そしてあくまでも自然な形に還ってほしいと願うアンソニーさんの感覚が読んでいて安心する。この本にここまでハマるとは正直思っていなかった。久しぶりに、読んでよかったと思える本に会えて嬉しい。 以下、本書より抜粋。 「意思の疎通は人間の独占物ではない。これこそどんな種でも行われている。まさに普遍的なことだ。」 「人生はあげた分もらえると言うが、それはどれだけのものをもらったかがわかって初めて言えることである。ナナとフランキーの鼻がくねくねと伸びてきて、柵を越えて私に触れた時、私は、私が与えた以上に彼らからもらったものがいかに大きいかを知った。私は確かに彼らの命を救ったが、そのお返しに私がもらったものは計り知れぬほど大きかった。」 「しかし私が学んだおそらく最も大切な教訓は、人間と象の間には、私たち人間が作り上げる壁以外に壁はないと言うことであり、私たちが象やすべての生き物に、それぞれの持ち場を太陽の元に認めてあげなければ、私たち自身、決して全き存在ではありえないと言うことである。」 「私が認めないことが1つあるとすれば、それは象であれ、鳥であれ、野生の生き物を不自然な形で捕え、人間に慣らすことである。私にとって1つだけ良い檻があるとすれば、それは空っぽの檻である。」
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過去読み「戦火のバグダッド」の著者。 イラク戦争開戦直後のバグダッドに動物を救うため単身乗り込まれています。 それが、本書に綴られている私設動物保護区を設立し、動物たちの保護や運営に携わる中での半年の渡航だったとは…。 改めてその決断力や行動力、動物への強い想いに驚嘆しました。 ...
過去読み「戦火のバグダッド」の著者。 イラク戦争開戦直後のバグダッドに動物を救うため単身乗り込まれています。 それが、本書に綴られている私設動物保護区を設立し、動物たちの保護や運営に携わる中での半年の渡航だったとは…。 改めてその決断力や行動力、動物への強い想いに驚嘆しました。 他保護区で銃殺される危機にある象の群れ。その象たちを救い、人間に敵意を持つ象たちに愛情を持って根気よく接するアンソニーさん。 群れのリーダー・ナナや過去に家族を殺され孤独な雄象のノムザーンと、時間をかけ心を通わせていく様子に深く心を動かされました。 アフリカという土地の信仰や部族間の問題。あとを絶たない密猟者たちの暴挙。密猟で一部の動物が減ることで生じる新たな問題。野生動物の脅威。いろんな事柄が絡み合い、尽きることのない山積みの問題。 本書で初めて知ったのですが、象はクジラの波長に似た人間の耳には聞こえない低周波の不可聴音を響かせるそう。それは地球を半周するとも言われるそうです! 「象には死を悼む概念がある」 と聞いたことがありますが、想像以上に高い知能と人間には計り知れない能力があり、時に人の気持ちを汲み取ることも。 野生動物の逞しさにも感動! 人間の傲慢さや勝手な理屈、物事は視点を変えると全く違う景色が見えることを苦しい気持ちで感じました。 動物保護について、象について、もっともっと知りたくなる。また象以外の野生動物についても知るきっかけになる本書。 読めて良かったです♪
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著者は、南アフリカに私設の動物保護区を設立し、野生動物の保護に生涯をかけた。 脱走常習犯の象の群れを銃殺の直前で引き取り、その象たちとコミュニケーションをとり、共存できるようになるまでの奮闘の記録である。 象の群れの強い愛情や絆。 共に暮らす保護区の他の動物たちへの思いやり。 ...
著者は、南アフリカに私設の動物保護区を設立し、野生動物の保護に生涯をかけた。 脱走常習犯の象の群れを銃殺の直前で引き取り、その象たちとコミュニケーションをとり、共存できるようになるまでの奮闘の記録である。 象の群れの強い愛情や絆。 共に暮らす保護区の他の動物たちへの思いやり。 遠く離れた仲間ともコミュニケーションを交わす信じられない能力。 象たちだけではなく、アフリカの野生の動物たちも、また、保護区を取り巻く人間の伝統的部族社会も魅力的に描かれている。保護区のスタッフや飼い犬たちも個性派ぞろいで、著者との強い絆を感じる。 人間に慣らすのではなく、動物が野生のままを保てる場所。そんな場所を守っていくこと。 著者の思いが伝わってくる。 アフリカのサファリへ行きたい!と思わせてくれる1冊だ。
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