商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2014/02/05 |
JAN | 9784087715507 |
- 書籍
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教授と少女と錬金術師
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教授と少女と錬金術師
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商品レビュー
2.4
11件のお客様レビュー
最初は物珍しくて面白かったけれど、途中で雲行きが怪しくなってきて、最終的によく分からないなと思ってしまいました
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第37回すばる文学賞受賞作品。 なんというか……人に勧めにくい作品。 マジックリアリズム。ドマジックリアリズム。受賞後の対談でもガルシア・マルケスの名前を出しているので偶然こういう作風になったのではなく、絶対に意図的。そしてそういうマジックリアリズムの手法をただただ芸術方面にだ...
第37回すばる文学賞受賞作品。 なんというか……人に勧めにくい作品。 マジックリアリズム。ドマジックリアリズム。受賞後の対談でもガルシア・マルケスの名前を出しているので偶然こういう作風になったのではなく、絶対に意図的。そしてそういうマジックリアリズムの手法をただただ芸術方面にだけ使っている。つまり、エンタメ的に面白くするためには欠片も使っていない。ついでにとっても自己完結的。なのでこういう小説手法を知らない人にとっては特に「はあ? わけわからん」本になるだろう。というか知っていても正直、そう言いたくなった(笑) ちなみに対談では『百年の孤独』のレメディオス(2)に言及していて(多分)、彼女もいきなり昇天して天使になるじゃないかと語っていたが、それとこの作品の教授の対比……言われるまで気づかなかったが、そう比べると面白い気がしなくもない。 でもやっぱりマルケスの小説の方は「わけわからん」とはならなくて、それが何かははっきりはしないけれど何かが確かにこっちに伝わってくる、不思議なことに。決して自己完結的ではない。 全編を通して読んでいて笑うべきなのか真面目な顔して読むべきなのか全くわからなかった。これはシリアスな笑い、なのか……? 勿論ラストは胸が痛んだし、真面目なシーンだとは思うのだが。毛の真理の話とか、え、マジで言ってるの? となる。 ただ荻ちゃんの秘密に対する伏線はよかった。秘密が明かされてからは、荻ちゃんのいままでの発言はただの不思議っ子でも中二病でもなく、ちゃんと意味があるんだということがわかって。 あと表紙。すごく目立つ。ほんとに毛が落ちてるのかと何度も勘違いしてしまった。背景が白地だからこそ起こる目の錯覚、なのだろう。面白い。 次作を出すならあとほんの少しだけ「人に伝える」方面にも力を割いてもらえればなと。そうすればいきなり化けるくらい、面白くなる素質があると思う。 最後に、著者の経歴を読んでこういう作品を書くのもなるほどな、と妙に納得した。芸術爆発! の作風もさることながら、こういう経歴だからこそ荻ちゃんの秘密を重要なものとしてとりあげ、それは孤独を伴う酷く痛ましいものだと描くことができたんだなあと。
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初読み作家さんです。 理系かと思ってたら独特のぶっ飛び。 『三つの毛の三位一体』にちなんだのかスピン3本ついてたけど怖くて使えないよ…とツッコミいれてしまいました。
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