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痴愚神礼讃 ラテン語原典訳 中公文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2014/01/23 |
| JAN | 9784122058767 |
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痴愚神礼讃
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痴愚神礼讃
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商品レビュー
4.2
12件のお客様レビュー
前半と後半で、その方向性がまるで違うのはザワザワするが、考えてみるとルネサンス期人文知識人の智識の地層をみるようで興味深く読めた。 本は痴愚女神の弁説をひたすらに記録した、という体ですすむ。 前半は、痴愚女神がギリシア・ローマの神々を列挙し、自分もその一柱とすることから出発。小...
前半と後半で、その方向性がまるで違うのはザワザワするが、考えてみるとルネサンス期人文知識人の智識の地層をみるようで興味深く読めた。 本は痴愚女神の弁説をひたすらに記録した、という体ですすむ。 前半は、痴愚女神がギリシア・ローマの神々を列挙し、自分もその一柱とすることから出発。小気味よい詭弁と逆説を駆使して世の中のあらゆる美徳も悪徳も、自身なくして成り立たないことを強調する。エラスムス御大謹製のロジックは、ついつい首肯したくなる苦笑と快活さである。 とこらが後半にさしかかり、その攻撃が学者や聖教者に向かうと、途端に「神」から複数形が消滅。名女優痴愚女神、突如敬虔な聖書と実践に努めるクリスチャンへ豹変してしまう。ここが、解説でも述べられている本書の「破綻ポイント」である。 だが、これこそがローマカソリック批判に出発し、世俗権力も否定し、大学のスコラ学も口撃する新しい人文知識人のアタマの中ではないかな、と私は思う。 カソリックや、聖書の衒学的研究を否定するなら、聖書の素読と実践を主張する他ない。でも同時に聖書を相対化する装置もなければ、世俗権力VS教会のバトルに歯止めがきかない。 その丁度良いお神輿にギリシア・ローマ古典と神々が利用された結果のひとつが本書だと思う。当時これが大ヒットしたのも、こうした対立の閉塞感を、古い神々と名女優たる痴愚女神がスパッと断ち切ってくれる快感を与えてくれたからなのかも知れない。 とか考えてみると、中々面白く読めました。
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▼東京外国語大学附属図書館の所蔵状況(TUFS Library OPAC) https://www-lib.tufs.ac.jp/opac/recordID/catalog.bib/BB14740414
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この作品は真面目くさった神学者や哲学者を風刺して、人間とはいかなるものかをユーモアたっぷりに描いています。腐敗した聖職者への批判も書かれており、よくこの作品をカトリック教会が許してくれたなと読んだ瞬間思ったのですが、案の定この作品はカトリックの禁書目録に入ることになったようです。...
この作品は真面目くさった神学者や哲学者を風刺して、人間とはいかなるものかをユーモアたっぷりに描いています。腐敗した聖職者への批判も書かれており、よくこの作品をカトリック教会が許してくれたなと読んだ瞬間思ったのですが、案の定この作品はカトリックの禁書目録に入ることになったようです。 巨大な出版業界がまだ存在していない段階にしてベストセラー作家として最高の地位にあったエラスムス。 その人気の源泉となった作品が『痴愚神礼讃』です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
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